2018年05月12日公開
2020年03月25日更新
ブルンジの治安&観光の注意点まとめ!旅行におすすめの地域もチェック!
東アフリカの内陸に位置するブルンジ共和国は、手つかずの大自然が魅力的な観光地がたくさんあります。しかし、過去における民族紛争や内戦の影響が今でもなお残っており、渡航に関しては事前の情報収集が必要です。今回はブルンジの治安や旅行におすすめの地域を特集します。

目次
- 1ブルンジとは?
- 2ブルンジの首都は?
- 3ブルンジの気候は?
- 4ブルンジの通貨は?
- 5ブルンジへの行き方は?
- 6ブルンジのホテル
- 7ブルンジのおすすめ観光地1「タンガニーカ湖」
- 8ブルンジのおすすめ観光地2「ルヴブ国立公園」
- 9ブルンジのおすすめ観光地3「キテガ国立博物館」
- 10ブルンジのおすすめ観光地4「ルシジ国立公園」
- 11ブルンジのおすすめ観光地5「リビングストン・スタンレーモニュメント」
- 12ブルンジのおすすめ観光地6「キビラ国立公園」
- 13ブルンジのおすすめ観光地7「カレラの滝」
- 14ブルンジの治安について
- 15ブルンジで避けるべき場所
- 16強盗やひったくりに注意する
- 17感染症に注意する
- 18言動にも配慮が必要
- 19ブルンジのビザの取り方
- 20ブルンジについてもっと理解しよう!
ブルンジとは?
日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、ブルンジ共和国は東アフリカの内陸部にあり、ルワンダ、コンゴ民主共和国、タンザニアに接している国です。公用語は、フランス語とルンディ語ですが、少数ながらスワヒリ語も話されています。国の主要産業は農業で特にコーヒー豆は有名です。海外にも輸出されていて人気があります。
ブルンジの首都は?
ブルンジの首都はブジュンブラで、タンガニーカ湖の北東に位地しています。ブルンジ最大の都市で、政治経済の中心地です。街には高い建物はありませんが、綺麗に整えられていて、大型のマーケットもあります。人口は約30万人で、人々はとても親切で優しく穏やかです。自然豊かな街で、タンガニーカ湖まで歩いて行くことが出来ます。
ブルンジの気候は?
ブルンジの気候は熱帯気候ですが、国土の多くが標高2000メートル程度の高原なので比較的涼しく過ごしやすいです。年間を通して一番暑いのが9月で、摂氏32度くらいになります。他のアフリカの国々に比べて格段に涼しいのが特徴です。雨季と乾季があり、首都ブジュンブラの年間平均気温は摂氏24度ほどで、年間平均最低気温は摂氏18度です。
ブルンジの通貨は?
ブルンジの通貨は「ブルンジ・フラン」で、1円が大体16ブルンジ・フランです。紙幣は5000、1000、500、100、50ブルンジ・フラン紙幣があります。ブルンジ国内では外貨での支払いがほとんど出来ません。必ず空港の両替所かブジュンブラの銀行などで換金する必要があります。ブジュンブラ以外では換金出来ないことが多いので注意しましょう。
ブルンジへの行き方は?
残念ながらブルンジへの直行便はありません。南アフリカのヨハネスブルグやベルギーのブリュッセルを経由して行く方法があります。最低でも23時間はかかります。首都ブジュンブラに国際空港がありますが、周辺の治安があまり良くないので、夜に到着しないように気を付けた方がいいでしょう。
ブルンジのホテル
ブルンジは、アフリカの中でも貧しい方の国なので、多少の不便は覚悟する必要があります。首都ブジュンブラのホテルでも停電や断水になることが珍しくありません。インターネットも普及していますが、通信速度が遅かったり、繋がりが悪かったりといった問題がよくあります。クレジットカードはほとんど使用できませんのでご注意ください。
ブルンジのおすすめ観光地1「タンガニーカ湖」
アフリカの大地溝帯グレートリフトバレーによって形成されたタンガニーカ湖は非常に大きく、水深の平均が570メートル、最大水深が1471メートルです。世界で二番目に古い古代湖で、固有種の多い湖として有名です。日本では決して見ることのできない貴重な魚や貝類に出会えます。ビーチでは、小舟に乗ってゆったりと過ごすことも出来ます。
ブルンジのおすすめ観光地2「ルヴブ国立公園」
ブルンジで一番有名で最大の自然保護区です。約500キロ平方メートルの広大な土地に、425種類の鳥類や25種類の哺乳類が生息しています。バッファローやナイルワニ、ヒョウなどアフリカを代表する動物の自然な姿を観察できます。旅行者に大人気の、これぞアフリカという自然の景色を存分に楽しむことが出来て、大変おすすめです。
ブルンジのおすすめ観光地3「キテガ国立博物館」
旧ブルンジ王国の首都だったキテガの国立博物館には、伝統的な生活の道具や貴重な写真など数多く展示されています。昔の王様の住んだ家も残されていて、ブルンジの歴史を肌で感じることが出来ます。ブルンジの伝統舞踊イントレや伝統楽器の太鼓を観賞出来るので、観光客に人気のおすすめスポットです。
ブルンジのおすすめ観光地4「ルシジ国立公園」
ブジュンブラの西北に位置する自然豊かなルシジ国立公園は、野鳥が多いことで有名な国立公園です。ルシジ川の東岸から長く続く平原とタンガニーカ湖のデルタの二つの部分からなっていて、野生のカバや水鳥などの野生動物を観察することができます。中でも、大自然の中で悠々と過ごす野生のカバの姿は、癒し効果抜群です。
ブルンジのおすすめ観光地5「リビングストン・スタンレーモニュメント」
アフリカ探検中に遭難したリビングストンを、探検家ヘンリーモートンが発見したと言われている場所です。二人の探検家が出会った場所として、アフリカの歴史上大変重要な場所になっています。リビングストンとヘンリーの名前の刻まれた石碑を見て、アフリカの雄大な時の流れを感じることが出来ます。
ブルンジのおすすめ観光地6「キビラ国立公園」
ブルンジに行ったら必ず見たいのが、キビラ国立公園の茶畑です。ここの茶畑はスケールが大きく、手入れも行き届いているので一見の価値があります。日本の茶畑とはまた違った雰囲気があり、大自然の中の茶畑はまさに圧巻の迫力です。ブルンジの紅茶はクセや渋みもなく飲み易いので、お土産としても人気があります。
ブルンジのおすすめ観光地7「カレラの滝」
ブルンジの南東部ルタナ県にある非常に美しい滝です。三つの大きな滝といくつかの小さな滝で構成されていて水量も多く、綺麗に落ちてくる水を眺めるだけで癒されること間違いありません。周囲には野生の猿も生息しており、モンキーウォッチングをすることも出来ます。静かな時間を味わいたい方におすすめです。
ブルンジの治安について
残念ながら、現在ブルンジの治安は良くないと言えます。過去における内戦の影響が未だに色濃く残っている場所も多く、旅行に関しては注意が必要です。首都周辺では反政府勢力によるクーデターの危険もあり、まずは事前に最新の情報を収集しなければなりません。とはいえ内戦当時に比べて治安は落ち着いてきているのも事実です。
外務省が発表している、最新の治安状況を参考にしてください。外務省海外安全ホームページを見ると危険情報を知ることが出来ます。レベル1からレベル4まであり色分けされていて、日本人が旅行するのにふさわしい治安かどうか一目で分かるようになっています。旅行を考えている方は、必ず見てみることをおすすめします。
ブルンジで避けるべき場所
旅行に関しては、危険地帯には絶対に近づかないことが必要です。コンゴ民主共和国との国境から1キロメートル以内、首都ブジュンブラの国際空港北からシビトケ州にかけての道路は、特に治安が悪いので避けた方がいいでしょう。またブバンザ州の国道5号線沿いは、頻繁にブルンジ軍と反政府勢力との衝突が起きているので注意しましょう。
治安が悪いブルンジでは夜の外出は絶対に控えるべきです。銃撃や爆発などもあるので、たとえ車移動であっても危険地帯には近づかないほうがいいでしょう。旅行の際は、暗くなる前に移動を済ませて、夜は余程のことがない限り外出してはいけません。バーやナイトクラブなども狙われやすいので避けるべきです。
強盗やひったくりに注意する
治安の安定しないブルンジでは、金品を狙った強盗やひったくりも頻繁に起きています。危険地域には近づかないのはもちろんのことですが、小さな路地や一人での外出も避けた方が良いでしょう。あまり多くの現金や貴金属を持っていかないことをおすすめします。さらに国境付近では誘拐事件なども起きているので十分に注意が必要です。
感染症に注意する
ブルンジでは様々な感染症が蔓延しているので注意してください。旅行前にワクチン接種をおすすめします。A型肝炎、B型肝炎、狂犬病、腸チフス、ポリオ、黄熱病の予防接種が受けられます。最新の情報は、各国の大使館や検疫所で各自確認することが出来ます。また現地でも水や食べ物には細心の注意を払ってください。
言動にも配慮が必要
今でも政治的に不安定なブルンジでは、現地での言動に配慮が必要です。政治に関することはもちろん、宗教や部族などデリケートな話題も出来るだけ避けた方が賢明でしょう。服装や装飾品もあまり目立たないように、現地の人の反感を買わないように行動するのがベストです。現地の人の尊厳を重視した言動を心がけましょう。
ブルンジのビザの取り方
現在、日本にはブルンジ大使館はありません。そのため、在中国ブルンジ大使館がビザ業務を取り扱っています。方法としては中国のブルンジ大使館に行くか、旅行代理店に依頼することになります。ビザの種類は3種類あり、価格も期間もそれぞれ異なるので事前に調べられることをおすすめします。
ブルンジについてもっと理解しよう!
様々な歴史的背景を持つブルンジですが、豊かな自然に恵まれた魅力あふれる国としても知られています。アフリカファンの間で「アフリカのスイス」と称されるほどの美しい景色はまさに楽園の様です。近年は欧米からの旅行者も増えつつあります。旅行の計画を立てる前に、事前にきちんと正確な最新情報を取り入れ、安全第一を心がけてください。