2018年05月20日公開
2020年03月25日更新
モザンビークの観光名所といえば?治安や物価を旅行前に詳しくチェック!
モザンピークはアフリカにある美しい海岸を有する観光名所がいっぱい存在する国だ。また、モザンビークには世界遺産登録も2か所あり歴史的にも価値ある国。過去に内戦もあったこの国の治安や物価は?モザンビークの観光名所と共に旅行前にこの記事でチェックしてみよう。

目次
モザンビークとは
モザンビークとはアフリカ大陸にあるのだが、正確な位置はアフリカ大陸の南東部の海岸に位置していて南アフリカやジンバブエ、タンザニアなどに国境が接している。マダガスカル島の対岸でもある。日本と7時間時差があり言語はポルトガル語。その観光といえば美しい海岸線。ここではそんなモザンビークの観光名所を紹介する。いざ旅行へ出発!
モザンビークの歴史
言語がポルトガル語になったわけ
時差7時間もあるモザンビークにも歴史の変遷はあるのだ。ずっと昔からアラブ地域やインド、ペルシア、中国などとの交易拠点としてモザンビークは発展してきたのであるが、16世紀にはポルトガルから統治される。言語がポルトガル語が公益語になっているのはこの統治のせいである。そして、第2次世界大戦後独立運動が盛り上がり1975年独立した。
治安が悪いのは内戦のせい?
「モザンビーク人民共和国」として独立はしたものの、1977年には内戦が始まり1992年の和平協定まで実に15年間人々は戦争に苦しんだのである。モザンビークと聞いて内戦を思い出す人が多いのも至極当然なことだ。首都マプートには独立政府と反政府派による内戦の傷跡が建物や道路に残っている。いまだにちょっと治安が悪いところがある。
モザンビークの未来
モザンビークは天然ガスや石炭など豊富な自然資源を中心に世界の注目が集まっている。内戦もあって世界の最貧国に名を連ねていたのだが、今後は資源開発を軸に急速に経済発展を遂げていくに違いない。そして、海岸線を中心とした観光面でも魅力的なモザンビークも観光や旅行で脚光を浴びることであろう。時差がある日本でも旅行したくなるのだ。
モザンビークの旅行前に
モザンビークへのアクセス
日本と7時間遅い時差があるモザンビークへのアクセスは飛行機にある。もっとも利用されるのが、日本から「バンコク」に飛び、そこから南アフリカ「ヨハネスブルグ」まで行き、モザンビーク「マプート」までというアクセスだろう。これだけの経由であるから時差があるのも当然。ちなみに南アフリカとモザンビークとの時差は0時間である。
モザンビークの旅行前のチェック
モザンビークは発展途上国であり治安上も最低限の警戒は必要と考えるべきである。そしてモザンビークは雨季と乾季があり、観光のベストシーズンは乾季なので旅行もこの時期がいい。時差や言語も心配なところだ。これからモザンビークの治安状況や物価と観光名所を紹介するのでモザンビークの旅行前の参考としても活用していただきたい。
モザンビークの治安
時差あるモザンビークで最も治安が悪いとされるのは首都マプートなのだ。人や観光客が多いせいであろうが気を付けることだ。他の国でもそうであるように、暗い道を歩かない、あるいは金品を露出しないなど最低限のことを守れば治安トラブルは回避できる。また、民間人より警官が観光客から現金を取るということもあるから治安に要注意である。
モザンビークの物価
モザンビークの物価は近隣諸国より安いようである。路上マーケットでの商取引もまだ頻繁に行われており食品やガスボンベまでも手に入るのだ。マプートでは最近南アフリカ系などの外資のスーパーが進出、質の良い食料や生活用品が手に入るようになった。輸入品は日本以上の金額になることもある物価である。ピンキリの物価がモザンビークの特徴だ。
モザンビークの言語
モザンビークの言語は、公用語はポルトガル語であるのだが国民の約9%しか第1言語にしていない。その他は地域によって現地語といわれるものが使われている。日本でいう地方弁というものであろうか。バントゥー諸島語やツワ語、ロンガ語、スワヒニ語など実に多様な言語が使われているのがモザンビークの言語である。まあそれでも旅行はできる。
モザンピークの観光名所1:モザンビーク島
世界遺産「モザンビーク島」
国の名前になっている「モザンビーク島」はモザンビークの北に位置している島である。マプートと時差もない。この島は世界遺産に登録されている。元々アラブとの交易港であったのが、ポルトガルの統治時代はここが貿易の拠点で、ポルトガル領東アフリカの首都であったのだ。言語もポルトガル語。しかし、スエズ運河の開通で衰退していった。
モザンビークの首都が南端のマプートに移り内戦が勃発するも、北のモザンビーク島にはほとんど影響がなく歴史的建造物も多く残ったのである。こうしてこの島は世界遺産登録となったのである。この島へのアクセスは「ナンプラ空港」から車で3時間ほどで行くことができる。本土と島の間には3kmにも及ぶ橋が架かっていて旅行するには面白い。
サン・セバンチャン要塞
モザンビーク島の一番の観光地は北端に築かれた「サン・セバンチャン要塞」。16世紀にポルトガルが建造しオランダの攻撃を防いだという歴史がある。石灰岩と木製の梁、白壁の建物が印象的だ。インド洋の景色も絶景である。近年劣化にさらされているが、修復に資金を提供しているのが日本なのである。時差もあるモザンビークとの関りは深い。
サン・パオロ宮殿
モザンビーク島の中心街に目立つ赤壁の建物がある。「サン・パオロ宮殿」である。元々は「フランシスコ・ザビエル」の「イエズス会」の学校であったのだが、ポルトガル司令官の館に改築された。現在は隣の礼拝堂と共に博物館となっていて、モザンビーク島が反映したころの様子がうかがえる。世界遺産探訪旅行として訪れなければならない施設だ。
モザンビークの観光名所2:首都マプート
マプートというところ
モザンビークの首都は「マプート」といって国の南の端に位置していて南アフリカに隣接しているくらいの距離。言語は公用語のポルトガル語のほかに「シャンガナ語」が使われている。「カニマンボ」という美味しそうな言葉を覚えておこう。意味は「ありがとう」という意味。人々はみんなおおらかだが時間にルーズなので治安と時間に注意が必要だ。
マプートの観光
ポルトガルの統治があったことからブラジルに似ているマプート(モザンビーク)の市民の活気を感じたければ「中央市場」や「路上マーケット」に行くことだ。物価と治安にはちょっと注意だが車は右ハンドルで日本車も多く輸入、思わぬ会社名の車が走っている。食事は大変美味しい。あとでレストランも紹介するが、日本人の舌に合う料理が多い。
モザンビークの観光名所3:トフー
インセンバネ州「トフー」
モザンビークの中央より少し南側に「トフー」というビーチがある。モザンビークでもおすすめなのであるが、まずは歩いていただきたい。「キュッキュッ」という音がする「鳴き砂」なのである。そして、スキューバダイビングや乗馬、サーフィンなどのアクティビティが充実して楽しめる。ボートで沖に出ればイルカやマンタ、クジラなどが見られる。
海沿いなので海産物は豊富である。海の幸の料理をぜひ堪能してほしい。どれも美味しくて日本人の舌に合う。ここの物価は料理もそうだが宿泊も安く上げられる。1泊1000円のところもあるほど物価が安い。また、モザンビークはほとんどのところの言語がポルトガル語であるが、ここは英語が通じるところが多いので助かるはずだ。
モザンビークの観光名所4:キリンバス国立公園
キリンバス国立公園
モザンビークの北東部の沿岸部と沖合のイボ島やマモテ島、ヴァミツィ島などのサンゴ礁の島々を合わせたものが「キリンバス国立公園」である。サンゴ礁やマングローブ、海岸部の熱帯林などの植生をはじめ、ジュゴンやウミガメの海洋生物と、沿岸部ではアフリカゾウやライオンなどの野生動物が生息しているという自然豊かな国立公園だ。
ヴァミツィ島
「キリンバス国立公園」の中でもっともリゾートに適したところが「ヴァミツィ島」。白い砂浜の美しいビーチは魅力的であるが、東アフリカで最高な漁場としても有名だ。釣りで訪れる観光客も多い。アクティビティとしてはパドルボートやカヤックなどがこの島ではおすすめだ。
この島では日の出とともに行動することをおすすめ。ウォーキングやジョギング、ヨガなどを行って朝から1日を存分に楽しむことだ。また、モザンビークの料理はどこでも美味しいのだが、この島でも美味しいレストランはたくさんあり、ランチやディナーの食事には事欠かないことを付しておく。
モザンビークの観光名所5:バザルート国立海洋公園
バザルート国立海洋公園
こちらはモザンビークの南東部に位置する「バザルート国立海洋公園」。インド洋の「バザルート諸島」の島々で構成されている。ジュゴンやウミガメ、イルカなどの海洋生物が生息している。マリンスポーツが盛んな保養地という印象だ。いくつかの小さな島々には飛行場があってリゾートホテルやロッジが建っている。クルージングもおすすめだ。
モザンビークの観光名所6:マラウイ湖
世界遺産マラウイ湖(ニアサ湖)
モザンビークとタンザニア、マラウイ3国にまたがる「マラウイ湖」は面積が四国の1.5倍ほどでアフリカで3番目に広い湖である。1984年に世界遺産に登録された。「湖のガラパゴス諸島」といわれるくらい固有種の多さと進化の多様さが見られるのだ。モザンビークとタンザニアでは「マラウイ湖」と言わないで「ニアサ湖」と言わないと大変だ。
モザンビークの観光名所7:ゴロンゴーザ国立公園
アフリカで野生動物の王国として南アフリカのクルーガー国立公園と引けを取らない「ゴロンゴーザ国立公園」であったが、内戦時代に密漁や乱獲によって動物は絶滅状態になった。内戦が終わりアメリカ財団の援助もあってクルーガー国立公園から動物を運び、いまではゾウやバッファロー、ライオンなどが繁殖して元の野生動物の王国に戻りつつある。
水辺にはワニやカバが生息し、草原にはアンテロープやウォーターバックが群れているし、400種を超える鳥たちが空を飛んでいる。また、「ゴロンゴーザ国立公園」のキャンプ地にはプールやレストランも備えられ、モザンビーク最大のサファリリゾートとなっているのである。
モザンビークのホテル
ホテルドナアナ
バザルート諸島を眺められる海のロケーションをホテルのバルコニーから眺められる。そんなホテルが「ホテルドナアナ」。無料WiFiなど設備が整い手入れが行き届いた客室には満足するはず。プールやリラックスベールもある。レストランの食事も美味しいと評判だ。モザンビークのリゾート気分に浸れるおすすめのホテルである。
住所:Avenida_Marginal_|_Bairro_Central,Vilanculos_550
カサカバナビーチ
首都マプートから車で約1時間ほどでビランクロスのビーチに到着するが、そこのホテル「カサカバナビーチ」がおすすめだ。ビーチのすぐ横にホテルはあり清潔な部屋で海を見ながらゆっくりとリゾート気分に浸ってほしい。近辺にはレストランはいっぱいあるが、ここのホテルのレストランは特に美味しいらしく他のホテルからも食べに来るくらいだ。
ウララロッジ
海に面している「ウララロッジ」はまさに楽園といえるところ。砂浜の上にインテリアセットがあり木で造られた客室がリゾート気分を煽る。夜は涼しい風が吹き快適な睡眠が得られる。水道水も飲むことができるしレストランの食事もシーフード中心でとても美味しくておすすめだ。
住所:Praia_Muitua,Murrebue_00000,Mozambique
電話番号:82-741-5104
カテンベ・ギャラリーホテル
マプートカテンべ地区のおすすめのホテルは「カテンべ・ギャラリーホテル」。客室から海まで徒歩1分という海沿いのホテル。湾やマプート街のスカイラインの景色がいい。蚊帳付きのベッドである。レストランでは生きのいいシーフードを堪能できる。バーも併設されている。無料WiFiも完備である。
住所:Rua_B_77,Catembe,Mozambique
電話番号:84-228-3623
モザンビークのレストラン
モザンビークの料理はどこで食べても美味しいのだ。新鮮な海の幸が豊富なせいもあるが日本人の舌に合う味が多い。モザンビークの各地の観光名所にはレストランもたくさんありそれぞれ美味しいのだが、ここでは代表して首都マプートからレストランを紹介するので観光の参考にしてほしい。レストランの物価としてはちょっと高めである。
Campo_Di_Mave
まずは首都マプートにある「Campo_Di_Mave」。地中海料理をメインにしたレストランだが、モザンビークにいて最高のイタリアンが食べられると評判である。オープンカフェスタイルなので海沿いの素晴らしい景色と美味しい料理が楽しめる。親切なスタッフと共に好印象なレストランである。
住所:Avenida_de_Marginal,Maputo_5714
電話番号:84-684-4374
Dhow_Mozambique
思い出に残るロケーションのレストランとしてマプートの「Dhow_Mozambique」もおすすめである。マプートの海沿いに位置していて夕日を見ながら料理を楽しむこと自体が素晴らしいロケーションとなる。こちらは地中海料理中心の創作料理が評判である。モザンビークの観光には外せない1店である。
住所:Ponta_Vermelha-Rua_de_Marracuene_No.4,Maputo_1100
電話番号:21-492-115
JN_281
モザンビークの料理は海鮮料理だけではない。鉄板焼きのステーキが美味しいと評判のマプートのレストラン「JN_281」。綺麗な盛り付けの上品なレストランである。多国籍な料理で海外の観光客にも大変人気がある。また、豊富なドリンクメニューも評判でディナーのワインなども十分楽しめるおすすめのレストランである。
住所:Avenida_Julius_Nyerere_281,Maputo_1100
電話番号:82-058-9413
モザンビークへ出かけよう
いかがだっただろうか?時差あるモザンビークは発展途上国であるが世界遺産もあり観光資源や自然資源もあって世界から注目されている国。特に美しい海岸線と島々の景色は絶景でおすすめ。日本からは少し遠く時差もある国ではあるが、物価も安いので1週間くらいの予定でのんびりとモザンビークの観光を楽しんでいただきたい。きっと明日からの活力が沸く。