バルパライソ(チリ)は世界遺産の美しい街!観光の見所や治安は?
南米チリの街「バルパライソ」は「天国の谷」という名前の港町。その美しい景観が世界遺産にも登録されています。今回は、バルパライソの観光スポットと合わせて、バルパライソへの詳しい行き方や気になる街の治安についてご紹介致します。

目次
南米チリの世界遺産「バルパライソ」への誘い
チリの首都サンティアゴから西に120kmにある街バルパライソは、世界遺産に登録された歴史的な街並みが広がる海港都市。あまり治安がよくないという噂があるバルパライソには、迷路のような狭い路地に、アーティスティックな壁画が描かれた観光スポットもあります。今回は、バルパライソへの詳しい行き方も含めてその魅力をご紹介致します。
世界遺産の街「バルパライソ」ってどんなところ?
南米チリ第2の都市「バルパライソ」は、チリの立法府として機能している歴史ある街です。1536年スペイン人が入植した際に、この美しい景観から「バルパライソ」(天国の谷)と名づけられたと言われています。色とりどりの家々が立ち並ぶバルパライソの景観が「バルパライソの海港都市とその歴史的な町並み」として世界遺産に登録されました。
人口約27万人のバルパライソは、坂の街として知られており、サンフランシスコのケーブルカーのような乗り物「アセンソール」が大活躍しています。また、バルパライソは、チリのリゾート地「ビーニャデルマル」と隣接する街で、バルパライソとビーニャデルマルを結ぶ地下鉄も走っており、行き方も簡単なので合わせて観光するのもおすすめです。
世界遺産の街「バルパライソ」への行き方
ここからは、世界遺産の街「バルパライソ」への行き方をご紹介していきます。バルパライソへの行き方は、サンチアゴからバスに乗るのが一般的です。サンチアゴには4つの主要バスターミナルがありますが、今回は一番大きい「ターミナルサンチアゴ」からの行き方を見ていきましょう。ターミナルサンティアゴへは、地下鉄1号線を利用します。
ターミナルサンチアゴは、Universidad de Santiago駅から、約200メートルほどの距離にあります。ターミナルサンチアゴについたら、次はバス会社を探しましょう。路線は「バルパライソ/ビーニャデルマル」行きを選びます。チリには複数のバス会社がありますが、Condor Busは、比較的値段が安いのでバックパッカーにも人気のバス会社です。
値段は高めでもいいから大手バス会社の方が安心という方は、Tur Busのバルパライソ行きのチケットを購入することをおすすめします。サンチアゴからバルパライソまでの所要時間は、約2時間ほどとなっており、バスは、朝6:00から22:30まで15分おきに出発しています。治安も考慮して、日中のバスでバルパライソまで移動する行き方がおすすめです。

世界遺産の街「バルパライソ」の治安はどう?
バルパライソへの詳しい行き方も分かったところで、続いては治安についてお伝えします。バルパライソは、南米チリの中でも、あまり治安のよくない街というイメージがあります。狭い路地や迷路のような街並みが広がるバルパライソでは、スリや窃盗等の犯罪も発生しており、日本人が巻き込まれたというケースも発生しているようです。
バルパライソを観光する際に、特に治安に気をつけた方がいい場所は「サント・ドミンゴの丘」です。「サント・ドミンゴの丘」は、ガイドブックでも治安がよくないエリアとして紹介されており、観光するなら日中がおすすめです。この他にもバルパライソで、治安に注意が必要なエリアとしては、アセンソールの乗り場や夜の港があげられます。
バルパライソで治安の悪いエリアを観光する際は、持ち物をコンパクトにまとめ、貴重品や多額の現金を持ち歩かないようにすることが肝心です。また、バルパライソは、サンチアゴやマチュピチュのようなメジャーな観光地と違って、ほとんど英語が通じません。トラブルに巻き込まれないよう十分注意して、観光を楽しむようにしましょう。
世界遺産バルパライソの見どころ1:コンセプシオンの丘
お待たせしました!ここからは、世界遺産の街「バルパライソ」の見どころをご紹介していきます。トップイバッターは、美しい街並みとカラフルな家がたくさんある「コンセプシオンの丘」。港を囲む丘陵斜面に位置するこの丘は、バルパライソ市民の足「アセンソール」というケーブル式エレベーターで登ることができます。
丘の上から見渡せるバルパライソの海岸線は大変美しく、ここが「天国の谷」と名づけられたのも納得です。「コンセプシオンの丘」は、外国人居住エリアであることから、フレンチやイタリアン等、外国料理のおしゃれなカフェやレストランがたくさんあります。通りの至る所に野良猫や野良犬がが歩いています。迷子になりそうな迷路の街です。

世界遺産バルパライソの見どころ2:青空美術館
続いてご紹介する世界遺産の街「バルパライソ」の見どころは「青空美術館」。先ほどのコンセプシオンの丘と同じく、カラフルな家とストリートアートが広がる街並みは、観光客にも人気の散策スポット。迷路のような狭い路地には、一見落書きに見える絵もたくさんありますが、チリを代表するアーティストが書いたという絵もあるそうです!
右を見ても左を見てもアートの渦になっているバルパライソの青空美術館は、行き方が分かり辛く、迷子になる人もいるので要注意です!青空美術館で道に迷わないようにするには、地図を見るよりも、太陽の位置と海の方角を感覚的に頭に入れておく方がおすすめです。お気に入りのアートを見つけたら、忘れずに記念撮影をしておきましょう!
世界遺産バルパライソの見どころ3:アルティジェリアのアセンソール
3つ目にご紹介する世界遺産の街「バルパライソ」の見どころは「アルティジェリアのアセンソール」。アセンソールとは、元々エレベーターという意味のスペイン語ですが、バルパライソの街では市民の足となっているケーブルカーを意味しています。100年近い歴史を誇るレトロなアセンソールは15本のうち10本が、今もバルパライソの街で運行されています。
もっとも古いアセンソールは、1855年に作られたもので、外観もさることながら、中身も思いっきりレトロでインスタ映えする乗り物となっています。バルパライソの観光名物の一つであるアセンソールは、先ほどご紹介したコンセプシオンの丘へ行くときにも使われています。アセンソールの乗車料金は、上りが1回100ペソ、下りが90ペソとなっています。
世界遺産バルパライソの見どころ4:カテドラル
続いてご紹介するバルパライソの観光スポットは「カテドラル」。世界遺産に登録される際、歴史的景観を保っている建築物として貢献した「カテドラル」は、街の中に建つゴシック様式の教会です。16世紀に作られたこのカテドラルは、本場ヨーロッパの大聖堂さながらの美しい教会で、熱心なキリスト教信者たちが祈りを捧げています。
チリの歴史スポットとしても知られるパルパライソのカテドラルは、サンチアゴ旧市街で最も古い建物の一つで、内部には数々の宗教画が描かれているようです。バルパライソのカテドラルは、プラザ・ビクトリアからすぐ近くにあります。残念ながら、一般公開されていない場合が多く、特に夜は閉館していることが多いようです。
世界遺産バルパライソの見どころ5:バブリッツァ宮殿美術館
続いてご紹介する世界遺産の街「バルパライソ」の見どころは「バブリッツア宮殿美術館」です。クロアチアの貿易商「パスカル・バブリッツァ」の邸宅だったこの宮殿は、イタリアの洋館のような白とグリーンの外観が爽やかな美術館です。1916年に建てられた宮殿は、1971年に美術館として一般公開されるようになったそうです。
美術館の中には、パスカル・バブリッツァが集めた貴重な名画のコレクションが展示されています。中には、ドイツの有名な画家Mauricio Rugendasの作品等もあります。また、アールヌーボー調の斬新なデザインが施された宮殿は館自体が、建築物として高く評価されており、館内のダイニングルームには、ルネッサンス調の暖炉などもあるようです。
世界遺産バルパライソの見どころ6:ラ・セバスティアーナ
最後にご紹介する世界遺産バルパライソの見どころは、チリの詩人「パブロ・ネルーダ」の邸宅「ラ・セバスティアーナ」です。チリの詩人でもあり、外交官でもあったパブロ・ネルーダの邸宅は、バルパライソの街並みを見下ろせる小高い丘の上に立っています。中には、美しい調度品の数々が収められており、当時の暮らしを垣間見ることができます。
チリのバルパライソでは治安に気をつけて街を観光しよう!
南米チリの世界遺産「バルパライソ」をご紹介しました。バルパライソは、チリの首都サンチアゴからバス一本と行き方も簡単な観光スポット。街の中には「青空美術館」や「コンセプシオンの丘」のようなストリートアートを楽しめる場所がたくさんあります。バルパライソでは、治安に気をつけて美しい街を観光してみてください。