2018年05月11日公開
2020年03月25日更新
セントルシア観光でおすすめのスポット&料理は?治安や時差もリサーチ!
カリブ海は美しい島がたくさんある人気のリゾート地ですが、その中でもセントルシアは個性あふれる魅惑的な島です。今回は夏に向けてバカンス気分を楽しめるセントルシアをご案内します。おすすめの観光スポットや美味しい料理、セントルシアの治安や時差も徹底リサーチします。

目次
カリブ海の火山島セントルシア
カリブ海の東に浮かぶセントルシア島は、東京23区ほどの大きさの火山島です。小さな島ですがカリビアンブルーの美しい海だけでなく、世界遺産のピトン火山や泥温泉などの観光スポット、いくつものルーツから影響を受けているセントルシア料理など、訪れる人を飽きさせない独特の魅力をもった島です。セントルシアの人気スポットや治安、時差についてご紹介します。
セントルシア島の人気観光スポット1:世界遺産のピトン山
セントルシア島のシンボル「ピトン山」は火山でできた2つの山からなっています。プチ・ピトン(高さ743m)とグラン・ピトン(高さ798m)で双子の山とも呼ばれています。カリブ海にある7000を超える島々のなかでもセントルシアにあるピトン山は珍しく、美しい自然が残っていることで2004年に世界遺産に登録されました。国旗にもピトン山が描かれています。
ピトン山はセントルシア南西の町スフレノに近い海岸部に位置し、首都カストリーズから車で1時間ほどの場所にあります。昔から船乗りの間でカリブ海のランドマークと言われ、海沿いにそびえ立つその美しい姿は、訪れる価値のある絶景スポットです。グラン・ピトン山にはガイド付きのハイキングコースがあり、頂上からの眺めもまた格別です。
世界遺産ピトン山の魅力は、セントルシア島特有の珍しい動植物や生態系が見られるところにもあります。山のふもとにはサボテンの森が広がり、頂上に近づくにつれて熱帯雨林特有のジャングルへと変わっていきます。さらにピトン管理エリアにはサンゴ礁の海が広がり、絶滅危惧種にもなっている世界最大のオサガメが産卵にやってきます。
セントルシア島の人気観光スポット2:サルファースプリングス
火山島セントルシアは、自然の恵みである温泉が湧き出る島としても有名です。サルファースプリングスの泥温泉はプチ・ピトン山のふもとにあり、首都カストリーズから車で1時間の場所にあるので、多くの観光客が訪れる人気スポットになっています。温泉だけでなく火山ツアーもあるので、セントルシアの大自然を体験することもできます。
火山島セントルシアのサルファースプリングス温泉は、その名の通り日本人になじみ深い硫黄のにおいがします。入ると10歳若返ると人気を呼んでいる観光スポットでもあります。硫黄分と天然ミネラルたっぷりの泥がバケツに用意されているので、全身に塗ってから温泉に入れば、お肌がびっくりするほでツルツルになります!
サルファースプリングスはカップルや家族同士でも一緒に入れる男女混浴の温泉で、水着着用がルールです。入浴する際にはタオルと一緒に忘れずに持っていきましょう。更衣室は併設されていますが、ロッカーがないので荷物や貴重品は最小限におさえることをおすすめします。温泉チケットはドルか、東カリブ・ドルで購入できます。
セントルシア島の人気観光スポット3:ピジョン・アイランド国立公園
ピジョン・アイランドはセントルシア島北部のロドニー湾の端にある国立公園です。島の左右に2つの丘が見えるのが特徴です。以前は離島でしたが、今は人工的に作られた陸をつたって行くことができます。かつてフランスと領土権を争ったイギリス軍の遺跡や砲台などが残っていたり、カリブ海を臨む美しいビーチもあって多くの観光客が訪れるスポットです。
遺跡の島としても知られるピジョン・アイランド国立公園は、セントルシア島の歴史を物語っています。最初はフランス人が島を統括していましたが、17世紀になるとイギリスとフランスとの間で何度も領有権が変わり、ナポレオンの失脚を機に最終的にイギリスが領有権を獲得しました。そのためイギリスやフランスの文化の影響を今も残しています。
ピジョン・アイランド国立公園は観光客だけでなく地元の人にも人気のリゾートスポットです。国立公園なので入場料は必要ですが持ち込みができるエリアなので、美しいビーチを眺めながらのんびりと時間を過ごしたり、お弁当を持ってランチしたり、仲間とわいわいパーティーをしたり、好きなようにリゾート気分を味わうことができます。

セントルシア島の人気観光スポット4:セントルシアの恒例イベント
セントルシアを旅するなら、毎年開かれる大イベントもチェックしてから行きましょう。5月上旬に行われる「セントルシア ジャズフェスティバル」は2週間にわたる恒例のビッグイベントです。この時期には世界中からジャズファンが集まり、野外ステージを楽しみます。フェスティバル最終日には有名なミュージシャンも加わり大いに盛りあがります。
常夏の島セントルシアですが一年で最も熱くなるシーズンはセントルシアカーニバルです!7月中旬に行われるパレードでは華やかで陽気なダンスが繰り広げられます。カリビアンではトリニダード・トバゴが世界3大カーニバルで有名ですがセントルシアカーニバルはまだそこまで知られていないようです。カリブ流フェスティバルの迫力をぜひ体験してみましょう。
多様な食文化が混ざったセントルシア料理
現地の料理を味わえるのも旅の醍醐味のひとつですが、セントルシアの料理はさまざまな文化の影響を受けているのでとても興味深いです。セントルシア人のルーツであるアフリカや植民地時代のイギリスやフランスの影響、英国の政策によりインドの食文化も混在しています。セントルシアの料理は様々な食文化がミックスされたクレオール料理といえます。
火山島のセントルシアはバナナの栽培が盛んです。肉や魚料理などにバナナソースが使われていてセントルシアオリジナルの味を楽しめます。お土産にも人気です。セントルシアはパパイヤ、マンゴー、パイナップル、グアバなどの南国フルーツが豊富なので、観光中にトロピカルフルーツジュースやフルーツカクテルを注文してみるのもおすすめです。
セントルシアの代表的な料理には、タラの風味が美味しいソルトフィッシュがあります。塩気が効いているのでライスやプロピジョンと呼ばれるイモ類と一緒に食べます。煮込み料理も多くラムや牛肉に野菜やハーブを加えて煮込んだものに豆ソースとライスを添えて頂きます。香辛料が効いたカレーをクレープで包んだロティも日本人好みの味で食べやすいです。

セントルシアの言語と気候は?
1979年にイギリスから独立して、現在はイギリス連邦の加盟国になっているセントルシア島。公用語は英語なので、ホテルやレストラン、ショッピングなどの観光の際にも英語がよく通じる国です。現地語ではフランス領だった影響もあり、パトワ語というフレンチベースのクレオール語も話されています。
熱帯性気候のセントルシアは年間を通じて蒸し暑く、平均気温は24℃から32℃の間です。6月から11月にかけて降雨量が多くスコールもある時期なので、12月から5月の乾季がベストシーズンです。ただしピトン山の気温は低く雨も降りやすいので、観光する場合はそのつもりで準備しておきましょう。
セントルシアと日本の時差と時差ぼけ対策
セントルシアと日本との時差は13時間で、セントルシアの方が遅れています。サマータイムはありません。日本からカリブ海へ西から東に移動する場合はとくに時差ぼけの影響を受けやすいので、旅行先で不調をきたさないよう時差ぼけ対策も考えておきましょう。飛行機に乗ったらセントルシアの現地時間に合わせて過ごすのも一つの方法です。
セントルシアの治安について知っておこう
セントルシア島は人口約19万人の小さな国で、カリブ海諸国のなかでも比較的治安がよい国といわれています。それでも日本の治安に比べると犯罪の発生率が高く、近年とくにその数が増加しています。旅先で南国のリゾート気分を大いに楽しみたいものですが、治安面で注意すべきポイントもきちんとおさえて防犯意識を高めましょう。
観光客が凶悪犯罪に巻き込まれるケースはまれですが、強盗やひったくり、スリなどに狙われる可能性があるので安全対策は万全にしておきたいものです。首都のカストリーズ市内や昼間でも人けの少ない場所、夜のビーチ付近は治安がよくないので、できるだけ近づかないようにしましょう。夜間の外出も最小限にし、単独行動はしないほうがいいでしょう。
カリブ海を旅するならセントルシア島へ
カリブ海の小さな島セントルシアの魅力について知っていただけたでしょうか?日本ではあまり知られていない国ですが、カリブ諸島のなかでも珍しい世界遺産や温泉、さまざまな文化が融合したセントルシア料理など訪れる人を魅了するリゾート地です。今年はセントルシアでしか味わえない旅に出かけてみませんか?
