グアテマラの治安は大丈夫?観光前に知りたい危険地域や宿泊の注意点!
中央アメリカに位置するグアテマラは、治安が悪いと言われている国の一つです。特に、日本人観光客はガードが緩いため、犯罪者のターゲットになりやすく危険と言われています。今回は、グアテマラの観光地別の治安情報の他、宿泊施設の選び方などもご紹介致します。

目次
- 1グアテマラの治安情報をご紹介
- 2グアテマラの治安が悪いのはなぜ?
- 3治安の悪いグアテマラで旅行者がすべき安全対策
- 4治安の悪いグアテマラで宿泊施設を選ぶ際のポイント
- 5治安の悪いグアテマラでは移動手段も慎重に選ぼう!
- 6治安の悪いグアテマラでは怪しい観光ガイドに注意!
- 7グアテマラの治安情報1:グアテマラシティ
- 8グアテマラの治安情報2:ティカル国立公園
- 9グアテマラの治安情報3:アンティグア・グアテマラ
- 10グアテマラの治安情報4:アンティトラン湖
- 11グアテマラの治安情報5:パナハチェル
- 12グアテマラの治安情報6:チチカステナンゴ
- 13グアテマラの治安情報7:セムックチャンペイ
- 14グアテマラで治安以外に気をつけた方がよいこと
- 15グアテマラは治安情報を確認して旅行しよう!
グアテマラの治安情報をご紹介
中央アメリカに位置するグアテマラ共和国は、治安の悪い国ワースト10入りするほど、治安が悪い国と言われています。
世界中の旅行者が訪れるグアテマラですが、日本人観光客はガードが緩くターゲットになりやすいと言われています。
今回は、治安の悪いグアテマラで、宿泊施設を選ぶ際のポイントや観光地別の治安情報をご紹介します。
グアテマラの治安が悪いのはなぜ?
中央アメリカに位置するグアテマラは、周囲をメキシコ、ベリーズ、エルサルバドル、ホンジュラスの4ヶ国に囲まれた中南米の国です。
北のメキシコはもちろん、東の国境地帯は、世界の中で最も治安の悪い都市と言われるホンジュラスのサンペドローラとも近いことから、かなり危険な地域と言われています。
グアテマラ共和国は、1996年にようやく内戦が終結したばかりで、内戦終結後は徐々に国政が落ち着いてきつつあるものの、経済格差が広がる昨今では、貧困層の拡大が治安悪化の要因の一つと言われています。
中南米の国々は、麻薬密売ルートになっている都市が数多く存在しており、危険な地域が多数存在しています。
特に、グアテマラの首都であるグアテマラシティは、メキシコに続いて中南米第2の規模を誇る巨大都市であることから、中南米を拠点とするギャング「マラス」の構成員も数多く潜伏していると言われています。
そのため、2018年5月現在の外務省による最新治安情報によると、グアテマラ全土が危険レベル1に指定されており、十分注意して観光する必要があります。

治安の悪いグアテマラで旅行者がすべき安全対策
相当治安の悪い国グアテマラを旅するときに、旅行者が心がけるべき安全対策をいくつかご紹介してみます。
まず、第一にとるべき安全対策は、夜間の一人歩きは絶対にしないと言うことです。日中でもできるだけ単独行動は避け、人通りの少ない路地や暗いところは通らないようにしましょう。
2つ目の安全対策は、所持品の管理です。
治安の悪いグアテマラでは、バスターミナルや空港など、混雑するところに、観光客を狙ったスリやひったくりがたくさんいます。
日本人旅行者は、特にお金を持っていると思われていますので、貴重品を持ち歩かないようにしましょう。
荷物はコンパクトにまとめ、いつでも体の前の方に持つように注意して下さい。
また、主要観光地やレストランでも、デジカメやスマホを狙った窃盗が続出しています。
不用意に電話を出したり、カメラをテーブルの上に置きっぱなしにしたりしないよう、十分注意して下さい。
3つ目の安全対策は、万が一、グアテマラで強盗などに遭遇した場合は、抵抗せずゆっくりと金品を渡して下さい。
抵抗したり、素早く動いたりすると、武器を使用すると勘違いされてしまいます。危険に晒されることになりますので、絶対に抵抗しないで下さい。
麻薬の密売が横行しているグアテマラでは、売人と接触しただけで逮捕されてしまいます。疑われるような行動は避けて下さい。
続いては、宿泊施設の選び方をご紹介します。

治安の悪いグアテマラで宿泊施設を選ぶ際のポイント
どんな国を旅行する時も、観光の拠点となる宿泊施設は、できるだけ安全な場所に取ることが大切です。
グアテマラを観光する場合は、訪れたい観光スポットに合わせて、宿泊する場所とエリアを絞りましょう。
グアテマラの観光地の中には、ティカル遺跡やアンティグア、グアテマラシティなどがあります。
それぞれの観光地が、かなり離れていますので、2日以上かけて一ヶ所を観光する場合は、その地域にあるできるだけセキュリティのしっかりした宿泊施設を選びましょう。
例えばグアテマラシティ以外の観光地では、アンティグア、シェラ、ティカル遺跡などがありますが、グアテマラからの距離がかなり遠いので、その観光地のあるエリアで宿泊施設を探す方が良いでしょう。
日本人旅行者にも安全に宿泊してもらえる施設は、やはりホテルですが、バックパッカーの中には、ドミトリーなどを利用する方もいるようです。
ドミトリーに宿泊する場合は、できるだけ表通りに面した明るい立地にある場所を選ぶようにし、宿泊施設内でも、貴重品は簡単には取り出せないところにしっかり収納して下さい。
ホテルやドミトリーによって、宿泊するお部屋のタイプや予算も変わりますので、自分に合ったところを選びましょう。
スリやひったくりなどの被害に遭う機会を減らすためには、移動距離をできるだけ短くするのがポイントです。
グアテマラでいくつかの都市を回る場合は、空港に近い宿泊施設を選ぶように工夫して下さい。
治安の悪いグアテマラでは移動手段も慎重に選ぼう!
治安の悪い国ワースト10にも入るグアテマラでは、移動手段を選ぶ際にも注意が必要です。
グアテマラ市民の足と言われる「チキンバス」は、観光客にも人気がありますが、バス停には、いつも人ごみがあり、スリやひったくりに狙われるポイントの一つです。
日本人旅行者は、現地の人に比べると色も白く顔立ちも浅いので非常に目立ちます。
グアテマラの観光地を回る際、「チキンバス」に乗らない場合は、レンタカーで移動するか、現地ツアーのバスなどで観光するのが主流です。
グアテマラのレンタカーは、窓にスモークがかけられており、車内が見えにくくなっていますが、車を離れる時はしっかり施錠して貴重品は置いていかないようにして下さい。
治安の悪いグアテマラでは怪しい観光ガイドに注意!
スペイン語が公用語と言われているグアテマラですが、グアテマラ中部の地域では、スペイン語ではなく、マヤ系の言語を話す民族が多く暮らしています。
そのため、言葉の通じない観光客を狙った「偽ガイド」もいるようです。
知らない人に話しかけられたら、はっきり「No」と答えるようにしてください。
グアテマラの治安情報1:グアテマラシティ
ここからは、グアテマラの治安情報を都市別にご紹介していきます。
まず最初にご紹介する観光地は、首都グアテマラシティ。グアテマラ観光の拠点となるグアテマラシティは、日本人観光客だけでなく、世界中から観光客が訪れる経由地点。
街の中には、たくさんの宿泊施設もありますが、安宿はかなり治安が悪く危険なのでおすすめできません。
グアテマラシティでは、あまり街中を徒歩で歩かないようにした方がよいでしょう。
グアテマラシティは全体的にかなり危険な場所ですので、日本人観光客が安全に歩ける場所は、グアテマラモールの中ぐらいです。
現地ツアーを催行している業者の中には、お金だけ取る悪徳業者もいるようですので、ご注意下さい。
グアテマラの治安情報2:ティカル国立公園
続いてご紹介するグアテマラの治安情報は、マヤ遺跡が眠る「ティカル国立公園」。
「ティカル国立公園」へ行く際は、グアテマラのフローレスに宿泊するのがおすすめです。
ティカル国立公園は、グアテマラ警察が増員配備されている観光地で、他の都市に比べると危険は少ないと考えられます。
メキシコのユカタン半島に広がるマヤ文明の古代遺跡の一端である「ティカル遺跡」は、古代マヤの神殿都市だったと言われています。
「ティカル遺跡」は、日本人観光客にも非常に人気のあるスポットです。
危険箇所は少ないと言われていますが、観光客を狙ったスリや置き引きが多いエリアですので、所持品には十分ご注意下さい。
グアテマラの治安情報3:アンティグア・グアテマラ
続いてご紹介するグアテマラの治安情報は、グアテマラの古都「アンティグア」です。
「アンティグア・グアテマラ」は、グアテマラシティから車で約1時間ほどの距離にあります。
世界遺産にも登録されているアンティグアにも、グアテマラ警察の警官が数多く配備されており、近年治安は良くなっているようです。
世界遺産に登録された「ラ・メルセー教会」や「サン・ホセ大聖堂」など、見どころいっぱいのアンティグア・グアテマラは、日本人観光客にも人気のある観光スポットです。
アンティグアにも宿泊施設はありますので、危険なグアテマラシティに泊まるよりは、アンティグアに宿泊する方が安全かもしれません。
他のグアテマラの都市に比べると、治安がよいと言われている「アンティグア」ですが、夜になるとやはり治安が悪化します。
カテドラルのライトアップなど、夜におすすめの観光スポットもありますが、特に女性の夜の一人歩きは危険ですので、絶対にやめましょう。
グアテマラの治安情報4:アンティトラン湖
続いてご紹介するグアテマラの治安情報は、自然の景観が美しい「アンティトラン湖」周辺エリアについてです。
「アティトラン湖」は、グアテマラシティから車で約4時間ほど行ったソロラ県に位置しています。
火山の多いグアテマラで、噴火によってできたと言われる巨大なカルデラ湖は、周囲を断崖絶壁と火山に囲まれています。
アンティトラン湖周辺には、6つの集落があり、民族衣装を着たグアテマラの先住民たちが暮らしており、周囲にはホテルなどの宿泊施設もたくさんあります。
先住民族が暮らす地域ではありますが、観光が村の産業ですので、グアテマラの中では、かなり治安が良い方だと言われています。
グアテマラの治安情報5:パナハチェル
アンティトラン湖沿いの集落の中にある「パナハチェル」は、日本人だけでなく、外国人観光客が非常に多いことから、特に治安が良い地域と言われています。
「パナハチェル」では、マヤ系の先住民が作った工芸品など、グアテマラならではのお土産がたくさん売られています。
パナハチェルは、治安が良いだけでなく、景観も良いことから、ここに移住してしまう人もいるほど、人気のある村です。
旅行者に人気のお土産は、民族衣装と同じく刺繍を施した小さなポーチやバッグなどで、お値段は、先にご紹介した「アンティグア」よりも安いようです。お買い物の際は、お財布など貴重品の扱いにご注意下さい。
グアテマラの治安情報6:チチカステナンゴ
アンティトラン湖周辺の観光スポットで、もう一つ日本人観光客に人気のあるスポットは「チチカステナンゴ」。
マヤ系やキチェ族の中心地として栄えた都市「チチカステナンゴ」は、グアテマラシティから西に約150kmほどの距離にあります。
街の中心には、1540年に建てられた「サント・トーマス寺院」があります。
「サント・トーマス寺院」では、マヤの神話を記した聖典「ポポル・ブフ」が発見されました。
現存するマヤ最古の聖典として非常に貴重な聖典は、日本人にとっては「古事記」のようなものです。
比較的治安のよい地域である「チチカステナンゴ」では、グアテマラの織物や民芸品を売るお土産屋さんがたくさんあります。木曜日と日曜日に大きなマーケットも開催されます。
グアテマラの治安情報7:セムックチャンペイ
最後にご紹介するグアテマラの治安情報は、日本人旅行者にも大人気の「セムックチャンペイ」。
ユカタン半島を形成している石灰岩が堆積して作られた階段状の湖「セムックチャンペイ」は、湖自体に特に危険箇所はなく、比較的治安が良いエリアです。
グアテマラシティからは、車で7時間ほどかかりますので、移動の際は所持品に注意しましょう。
セムックチャンペイ周辺には、若い旅行者やバックパッカーが泊まるドミトリータイプの宿泊施設があります。
グアテマラシティからは、かなり遠いのでこちらで宿泊する方も多いようです。
ティカル遺跡観光と合わせて回るなら、グアテマラのフローレスからコバンを経由してセムックチャンペイを観光するルートがおすすめです。
グアテマラで治安以外に気をつけた方がよいこと
治安が悪いと言われているグアテマラですが、治安以外にも気をつけなければならないことがいくつかありますので、ご紹介致します。
まず、第1点は、グアテマラの地震についてです。
グアテマラは、地震の多い国で、過去には、メキシコ南部沿岸沖でマグニチュード8.2の地震も発生するなど、マグニチュード5クラスの余震が頻発しています。
渡航前には、必ず津波情報や地震情報を確認し、旅行予定地の中に危険区域が含まれていないか、確認しておきましょう。
特に沿岸部では津波の危険性がありますので、万が一、グアテマラ旅行中に地震が発生した場合は、海岸線には絶対に近づかないようにしてください。
第2点は、グアテマラだけでなく、中南米の国々で蔓延している「ジカウィルス」についてです。
中南米を旅行していて、旅先で感染する旅行者もいるようです。
ジカウィルスに効くワクチンは、まだ発見されていないため、蚊に刺されないようにすることが一番大切です。
グアテマラを旅行する際には、虫除けスプレーをこまめに塗って、蚊に刺されないように注意しましょう。
グアテマラは治安情報を確認して旅行しよう!
グアテマラ共和国の治安についてご紹介しました。
日本人観光客には、まだまだマイナーな観光地であるグアテマラは、古代遺跡や美しい湖のある自然豊かな国です。
近年では、グアテマラ政府が観光事業に力を入れていることから、主要観光地では治安が改善しているという報告もあります。
しかしながら、まだまだ治安の悪い危険地域が多いのも事実ですので、グアテマラを旅行する際には、常に最新治安情報を確認するようにしてください。
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