2018年05月18日公開
2018年05月18日更新
マサダ(イスラエル)で世界遺産の遺跡を観光!ロープウェイから絶景も!
南北に長い国土の中に、9つの世界遺産を持つ国イスラエル。中でも観光の見どころとなっているのが、マサダ遺跡です。ユダヤ戦争を戦った戦士たちが最後まで立てこもったと言われるマサダ遺跡。今回は、見どころとアクセスに便利なロープウェイ情報も含めてご紹介します。

目次
- 1イスラエルの世界遺産「マサダ遺跡」をご紹介!
- 2マサダ遺跡のあるイスラエルってどんな国?
- 3イスラエルの世界遺産「マサダ遺跡」とは?
- 4マサダ遺跡やイスラエル観光におすすめのシーズン
- 5マサダ遺跡観光におすすめの服装
- 6マサダ遺跡のアクセスに便利なロープウェイ
- 7マサダ遺跡その他のアクセス方法
- 8マサダ遺跡観光の注意点
- 9マサダ遺跡の見どころ1:住居跡
- 10マサダ遺跡の見どころ2:地下貯水池跡
- 11マサダ遺跡の見どころ3:野鳥トリストラム
- 12マサダ遺跡の見どころ4:絶滅危惧種ヌビアアイベックス
- 13マサダから行けるもう一つの世界遺産「死海」
- 14旅の終わりに買いたいイスラエルのお土産
- 15イスラエルの世界遺産「マサダ」遺跡を観光しよう!
イスラエルの世界遺産「マサダ遺跡」をご紹介!
世界三大宗教の聖地「エルサレム」を擁するイスラエルは、世界遺産が9つもある中東有数の観光スポットです。
世界遺産「マサダ」は、イスラエル国民の75%を占めるユダヤ教徒の聖地です。
今回は、荒涼とした砂漠にたたずむ世界遺産「マサダ」の見どころや、ロープウェイを使ったアクセス方法など、その魅力をお伝えしていきます。
マサダ遺跡のあるイスラエルってどんな国?
地中海に面したイスラエルは、人口850万人。今も、パレスチナ問題で揺れ動く、非常に治安が不安定な国家として知られています。
イスラエルの公用語は、ヘブライ語とアラビア語で、国の人口の75%がユダヤ人、残りの25%はアラブ人と少数派で構成されています。
イスラエルは、中東諸国とエジプトを結ぶ要所であったことから、古代から度々紛争の起こった地域でした。
そんなイスラエルには、世界三大宗教発祥の地「エルサレム」があり、ユダヤ教徒の祈りの場である「嘆きの壁」や、イスラム教徒にとって、イスラエル第三の聖地である「岩のドーム」など、様々な観光の見どころがあります。
また、地中海に面した都市テルアビブは、ヨーロッパからの観光客で賑わうリゾート地にもなっています。
イスラエル北部には、イエス・キリストが幼少期を過ごした場所と伝わる都市「ナザレ」もあり、世界中のキリスト教徒が観光に訪れる見どころの一つとなっています。
また、イスラエルを代表する世界遺産として有名な「死海」は、今回ご紹介するマサダ遺跡からも大変近く、一緒に観光することもできますので、後ほど詳しくご紹介致します。

イスラエルの世界遺産「マサダ遺跡」とは?
2001年、イスラエルの世界遺産に登録された「マサダ遺跡」は、紀元前120年頃、死海のほとりにある切り立った岩山の上に建設されたと言われています。
難攻不落の要塞と言われた「マサダ」は、のちにユダヤ人の王「ヘロデ大王」の離宮としても使われました。
現在では、ロープウェイによって頂上まで登ることのできるマサダ遺跡ですが、当時は「蛇の道」と言われる山道が一本あるだけでした。
歴史書として有名な「ユダヤ戦記」に記された、謎の要塞マサダは、1838年にドイツ人考古学者によって発見されます。
ローマ軍の進軍に対し、最後まで抵抗を続け、悲劇の死を遂げたユダヤ民族の集団自決の地は、現在でも、ユダヤ教徒にとって神聖な場所となっており、民族団結の象徴として讃えられています。
砂漠のど真ん中にそびえ立つマサダ要塞へ登る際は、ロープウェイの窓からも一面に広がる遺跡跡と、はるか彼方に死海の絶景が見渡せます。
マサダ遺跡の見どころは、古代ユダヤ人の住居跡や、貯水池などがあります。
他に絶滅が危惧される貴重な野生動物の生息域にもなっていますので、後ほど詳しくご紹介していきます。

マサダ遺跡やイスラエル観光におすすめのシーズン
イスラエルは、一年を通して比較的気温が高く温暖な地域にあります。
観光のベストシーズンは、日本の春4月から5月頃か、秋10月から11月頃の季節になります。
7月、8月のイスラエルは、日によっては最高気温が40度を越える恐ろしいほどの暑さに見舞われる場合もあります。
特に、砂漠地帯にあるマサダ遺跡は、寒暖の差が激しく、夏は灼熱の太陽に照らされて、非常に暑くなりますので、あまり観光には向かないシーズンです。
マサダや死海も含めて、イスラエルの世界遺産を観光するなら、暑すぎず寒すぎない春か秋に行くのが一番おすすめです。
マサダ遺跡観光におすすめの服装
見どころいっぱいの世界遺産「マサダ遺跡」を観光するなら、薄手の長袖、長ズボンといった服装がおすすめです。
砂漠地帯にあるマサダは、とにかく日差しが強く、半袖やノースリーブだとひどい日焼けをしてしまう可能性があります。暑いかもしれませんが、直射日光に当たると体力を消耗しますので、できるだけ日よけになるような薄手の上着を羽織るようにしてください。
どうしても暑いと感じる方は、日焼け止めをしっかりと塗って、日傘やサングラスなどで、日よけ対策をしてみましょう。
マサダ遺跡の一帯は、非常に乾燥していて、思ったより喉が乾きますので飲料水は忘れずに持っていきましょう。もう一つ持っていった方が良いものはリップクリーム。本当にカラカラになりますので、保湿できるものは必須です!
マサダ遺跡のアクセスに便利なロープウェイ
古代ユダヤ人は、「蛇の道」と呼ばれる山道を登って、マサダ要塞の頂上まで歩いていたようですが、現在は、ロープウェイが開通しており、観光客は、このロープウェイで頂上の遺跡までアクセスできます。
海抜マイナス400メートルと言われるマサダの麓から、海抜0メートルの高さにある要塞のてっぺんまでを結ぶロープウェイは、マサダ遺跡だけでなく、周辺に広がる砂漠と遠くに死海の絶景も見渡せます。
「蛇の道」を歩いて登ることもできますが、非常に暑いのでロープウェイで登る方がおすすめです。
ロープウェイの出発点であるマサダ遺跡のビジターセンターでは、遺跡に関するビデオも上映しています。
ロープウェイの所要時間は、約10分ほどで、400メートルの高さまで一気にアクセスすることができます。
マサダ遺跡のロープウェイは、1台30人乗りとなっており、頻度があまり多くないので、帰りは時間に余裕を持って降りるようにしましょう。
ロープウェイの窓からは、眼下に広がるローマ軍の陣地跡なども見ることができ、マサダ遺跡観光のもう一つの見どころとなっています。
マサダ遺跡その他のアクセス方法
ここからは、イスラエルのマサダ遺跡までのアクセス方法をご紹介します。
イスラエルの空の玄関口、テルアビブからは、鉄道またはタクシーなどでエルサレムまで移動します。
イスラエルでは、鉄道に乗車する際もパスポートの提示を求められますので、常にパスポートを携帯して下さい。タクシーやバスなどでも、検問がある場合もありますので、ご注意下さい。
エルサレムからは、マサダ遺跡や死海方面に行く観光ツアーに申し込むのがおすすめです。
ツアースケジュールは、マサダ遺跡を観光したあと死海で泳いで涼をとり、日帰りでエルサレムに戻るというパターンが一般的です。
ツアーの料金には、移動の費用の他、ロープウェイの乗車料金なども含まれています。
マサダ遺跡観光の注意点
イスラエルは、ご存知の通り、パレスチナ問題を巡って、非常に治安が不安定な国となっています。
先ほど観光におすすめのシーズンをご紹介しましたが、季節を問わず、イスラム教のラマダーン(断食)の季節は、非常に治安が悪化しますので、あまり観光にはおすすめできないシーズンです。
ラマダーンは、イスラム暦で決められるため、毎年日程が変動します。2018年のラマダーンは5月下旬から6月下旬まで続きますので、この時期のイスラエル渡航は控えることをおすすめします。
イスラエルの中でも、パレスチナ暫定自治区とガザ地区は、危険レベル3となっており、退避勧告が出されている地域です。マサダ遺跡は、死海の南部にありますが、死海の北部がパレスチナ自治区と隣接していることもあり、移動の際も注意が必要です。
また、マサダ観光の経由地点であるエルサレムは、去る5月15日に、イスラエルの建国70周年を記念して、アメリカ大使館が移転したことで国際情勢も悪化し、かなり危険な地域となっています。
渡航のタイミングは、十分見極めて観光するようにしてください。
マサダ遺跡の見どころ1:住居跡
ここからは、イスラエルの世界遺産マサダ遺跡の見どころをお伝えします。
最初にご紹介する見どころは「古代ユダヤ人の住居跡」です。
三段のテラス型になった豪華な宮殿や、約1000人ものユダヤ人の食事をまかなったと言われる食料貯蔵庫の他、フレスコ画など、遺跡の中には古代ユダヤ人たちが生活した跡が数多く残されています。
古代ローマから影響を受けた「ローマ式浴場」なども残されており、歴史的に貴重な資料として、今も世界中の考古学者から注目を浴びています。
難攻不落と言われたマサダ遺跡には、上から見下ろすと切り立った崖の上に、二重の城壁が周囲を取り囲むように建てられています。陥落不可能と言われたマサダの様子を、今に伝える見どころの一つとなっています。
マサダ遺跡の見どころ2:地下貯水池跡
続いてご紹介するマサダ遺跡の見どころは「貯水池跡」です。
マサダ要塞には、約1000人ものユダヤ人が立てこもったと言われていますが、これほど多くの人々が生活するには、たくさんの生活用水が必要となります。
雨がほとんど降らない砂漠地帯にあるマサダで、古代ユダヤ人たちは、一帯どのように水を確保していたのでしょうか?
その答えが、この「地下貯水池跡」です。
砂漠の要塞マサダのある一帯は、突発的な豪雨に見舞われることがあったようで、古代ユダヤ人は、マサダ要塞まで水路を作り、この雨水をうまく貯水していたと考えられています。
マサダ遺跡で、現在確認されている地下貯水池は、12ヶ所あり、最大で4トンもの水を蓄えることができたそうです。砂漠地帯にありながら、ローマ風呂やシナゴーグを楽しむことができたというのも納得です!
マサダ遺跡の見どころ3:野鳥トリストラム
続いてご紹介するマサダ遺跡の見どころは「野鳥トリストラム」です。
ほとんど生き物がいないような砂漠地帯にある世界遺産マサダですが、ここには、非常に貴重な野鳥「トリストラム」が生息しています。
カラスのように真っ黒な体をしていますが、羽先にオレンジ色の部分があり、羽を広げると非常に美しい鳥です。
イギリスの鳥類学者「トリストラム」が見つけたこの鳥は、死海周辺にも生息しています。あまり人を怖がらないそうで、観光客が近づいても逃げずに留まっているようです。
トリストラムは、ヨルダン川西域と、マサダと死海周辺及びエジプトの一部に生息していると言われています。オレンジ色の羽が鮮やかな方がオスで、メスと若い鳥は、羽のオレンジが少し鈍い発色で、頭の部分がグレイっぽい色になっているようです。
マサダ遺跡の見どころ4:絶滅危惧種ヌビアアイベックス
続いてご紹介するマサダ遺跡の見どころは「ヌビアアイベックス」。
砂漠の岩山などに生息する「ヌビアアイベックス」は、絶滅が危惧されている野生動物の一つで、アラビア半島やアフリカ北東部に分布しています。
マサダ周辺でも、生息が確認されており、運が良ければ、遺跡観光の途中で「ヌビアアイベックス」に遭遇することもできます。
山羊に近いウシ科の哺乳類である「ヌビアアイベックス」は、オスは立派な角を持っており、大きなものになると体長が1メートルを越えます。
繁殖期となる10月頃には、メスを複数したがえてハーレムを形成するそうです。
先ほどご紹介した「トリストラム」は、このヌビアアイベックスのグルーミングを行う鳥としても知られており、両者は荒涼とした砂漠で生きる共生関係にある貴重な野性動物です。
マサダから行けるもう一つの世界遺産「死海」
マサダ遺跡周辺の最大の見どころと言えば、イスラエルのもう一つの世界遺産「死海」です。
海抜マイナス400メートルという低地にある「死海」は、ほとんど雨も降らない砂漠の湖。
その塩分濃度は、海よりもはるかに濃く、死海では、水に入っただけで誰でも体がプカプカと浮かびます!
マサダ遺跡のロープウェイからもその姿が見えていますが、二つの世界遺産は非常に近い距離にありますので、合わせて観光するのがおすすめです。
死海は、年1メートルというかなり早いスピードで水位が下がっており、このままだと干上がってしまう可能性が高いので、イスラエル政府も海水を引くなど、世界遺産を守る対策を施行しています。
イスラエル観光の見どころの一つとなっていますので、なくなる前に、ぜひ一度死海で泳いでみて下さい。
旅の終わりに買いたいイスラエルのお土産
マサダや死海をはじめとする数々の世界遺産を回ったあとは、イスラエル観光のお土産を買いましょう。
イスラエルで人気のお土産は、死海でとれた塩で作られた「バスソルト」。
かなり発汗作用があり、ダイエットや美容が気になる女性に人気のイスラエル土産の一つとなっています。
また、イスラエル観光のもう一つのお土産として人気なのが、イスラエル発祥のチョコレートブランド「マックスブレナー」のチョコレート。
日本、アメリカ、オーストラリアなど、世界中に出店している人気チョコレート店「マックスブレナー」のチョコレートは、子供から大人まで、どなたでも楽しんでいただけるおすすめのお土産です。
イスラエルの世界遺産「マサダ」遺跡を観光しよう!
砂漠の世界遺産「マサダ遺跡」をご紹介しました。
イスラエルは、1948年に建国されたばかりの比較的新しい国ですが、そこには、有史以来の長い人類の歴史があります。
イスラエルにご旅行の際は、世界を放浪し続けた悲劇の民「ユダヤ人」の歴史を垣間見ることのできる貴重な歴史スポット「マサダ」をぜひ観光してみて下さい。
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