コモロの治安は?観光のベストシーズンや時差・気候など旅行前にチェック!
インド洋に浮かぶコモロ連合は、アフリカのマダガスカルの北西に位置する3つの島からなる小国です。美しい海と火山もあるコモロ連合では、生きた化石「シーラカンス」を見ることもできます。今回は、コモロ観光のベストシーズンや時差の他、治安情報をまとめます。

目次
インド洋に浮かぶ美しい島々「コモロ連合」をご紹介!
インド洋の外れにあるコモロ連合は、アフリカの東に位置する3つの島々からなる小さな国。
古代からアラブ商人やインド商人がダウ船で訪れた島々は、かつてフランスの保護領でした。
今回は、コモロ連合を旅行する際に役立つ治安情報の他、観光のベストシーズンや見どころも合わせてご紹介していきます!
コモロ連合ってどんな国?
人口約70万人が暮らすコモロ連合は、グランドコモロ島(ンジャジジャ島)、アンジュアン島(ヌズワニ島)、モヘリ島(ムワリ島)の3つの島々からなる国です。
1975年まではフランスの保護領であったことから、現地では、フランス語、アラブ語、そしてコモロ語の3つの言語が話されています。
公用語としてのフランス語は、主に役所や学校などで使われており、観光スポット以外では、現地語であるコモロ語が使われています。
古くは、アラブ商人が訪れる島であったことから、コモロ連合では、国民のほとんどがイスラム教徒であり、街の至る所には、モスクが建っています。
長い間、政治的に不安定だったコモロ連合は、あまり治安の良い国ではありません。
というのも、島の産業は、漁業や農業でそれ以外にあまり収入がないため、世界でも最も貧しい国の一つと言われています。
コモロ連合には、活火山があり、今も噴煙をあげています。
旅行者に人気のスポットとしては、美しいビーチがあり、ダイビングのベストシーズンには、透明度の高い海で熱帯魚やイルカにも遭遇することができます。
日本からかなり遠く、アクセスも難しい島ですが、コモロ連合には、手つかずの自然が数多く残されています。
続いては、コモロ連合と日本との時差についてお伝えします。

コモロ連合と日本の時差はどのぐらい?
コモロ連合と日本の時差は6時間で、日本が午前10:00の場合、コモロは早朝4:00となっています。
コモロ連合では、サマータイムを実施していませんので、どのシーズンに観光しても時差は6時間のままです。
日本との間には、かなりの時差がありますので、コモロ連合を旅行する際は、どうしても時差ぼけ対策が必要となってきます。
日本から西側にあるコモロ連合を旅行する場合は、時差ぼけ対策として、起床時間を少しずつ早めて行くのがおすすめです。
また、現地への到着時間を調節できるのであれば、できるだけ夕方から夜に到着して、そのまま眠るようにするのも良いでしょう。
もう一つの時差ぼけ対策としては、現地についたらすぐに現地時間に合わせて行動することです。
旅行のスケジュールはゆったり目に組み、どうしても眠い場合は、仮眠を取るようにして下さい。

コモロ連合の治安は?
続いては、コモロ連合の治安についてご紹介します。
1975年にフランス保護領から独立した後も、度々クーデターが起こっているコモロ連合は、決して治安が良い国とは言えません。
外務省の安全情報によると、コモロ連合の治安は危険レベル1になっており、旅行の際は、十分注意が必要となっています。
どんな国を旅行する際もそうですが、夜になると日中より治安が悪化します。
人通りの少ないところや、暗い路地などを一人で歩かないように注意してください。
また、コモロ連合は非常に貧しい国ですので、スリやひったくりなどの犯罪が多いようです。旅行者と一目で分かるような華美な服装はやめましょう。
コモロ連合のベストシーズンはいつ?
時差、治安に続いて、コモロ連合のベストシーズンをご紹介致します。
アフリカ大陸の向かいにあるマダガスカルとも近いコモロ連合は、雨季と乾季に分かれた気候の国です。
観光のベストシーズンとなるのは、5月から10月からの乾季のシーズンです。
この時期のコモロは、雨も少なく、観光の見どころとなっているカルタラ山登山のベストシーズンと言えます。
11月から4月が雨季となりますが、特に1月前後は、インド洋で発生したサイクロンがコモロ連合にやってきます。観光やその他のアクティビティにも向かないシーズンですので、避けましょう。
海水温度は一年中25度前後と、比較的暖かいコモロ連合では、ダイビングも盛んです。
ダイビングのベストシーズンは、5月から10月頃と言われており、溶岩でできた海底に広がる美しい珊瑚礁の海を満喫することができます。
また、コモロ連合は、ウミガメの産卵地としても知られており、年間3000体ものウミガメが産卵のために上陸すると言われています。
ウミガメ観察のベストシーズンは、7月から8月頃で、観光客にも人気のボウニビーチをはじめとする、島のあちこちで産卵の様子を観察することができます。
コモロ連合を旅行する際に、避けるべきシーズンは、雨季の他にもう一つあります。
それは、イスラム教の断食月「ラマダーン」の季節です。ラマダーンは、イスラム暦によって毎年変動しますが、2018年は5月から6月の一ヶ月間となっています。
ベストシーズンと重なっていますが、ラマダーンの時期は、どのイスラム国家でも治安が悪化する傾向にあり、日中は断食のため、レストランなども閉まってしまいます。
食料を確保するのも難しくなりますので、ラマダーンの時期は避けて渡航することをおすすめします。
コモロ連合への行き方は?
ここからは、コモロ連合への行き方をご紹介します。
コモロ連合の空の玄関口は、グランコモロ島にある首都モロニの国際空港です。
アフリカからのルートなら、エチオピア航空を利用し、アデスアベバを経由してコモロ連合まで入国することができます。週に4便就航しています。
その他の近隣諸国からのルートとしては、南東にあるマダガスカルの「アンタナナリボ」からの飛行機が週に4便、マダガスカルの東に位置するレユニオン島からは週に2便が就航しています。
ケニアのナイロビからは、コモロ連合へ行く便が毎日就航していますので、時差ぼけ対策をかねて飛行機を選ぶなら、便数の多いナイロビ経由でコモロ連合へ行くルートがおすすめです。
コモロ観光の見どころ1:グランドモスク
お待たせしました!ここからは、コモロ観光の見どころをご紹介していきます。
トップバッターは、コモロの首都モロニにある「グランドモスク」。
イスラム教の国であるコモロ連合にあるモスクの中で海に面した立地にあるこちらのモスクは、大変美しく一際目を引く建物です。
15世紀から16世紀頃にこの地に建設され、19世紀に改築されたという歴史あるモスクは、コモロ旅行で一度は見ていただきたいおすすめのスポットです。
コモロ観光の見どころ2:モロニ国立博物館
続いてご紹介するコモロ観光の見どころは「モロニ国立博物館」。こちらも、コモロ連合の首都モロニにあります。
「モロニ国立博物館」の中で、旅行者にもっとも人気があるのは「シーラカンス」の剥製です。
生きた化石と言われる深海魚シーラカンスは、コモロ諸島の海域で網にかかることが多く、博物館ではその剥製が展示されています。
コモロ観光の見どころ3:カルタラ山
続いてご紹介するコモロ観光の見どころは「カルタラ山」です。
標高2361メートルのカルタラ山は、コモロ連合でもっとも高い楯状火山で、トレッキングで、カルデラの河口を見ることもできる人気の観光スポットです。
火山の島でもあるコモロ連合には、この他にもラックサレ温泉が沸いており、旅行者におすすめの観光スポットとなっています。モロニの街を一望できるおすすめの観光地です。
コモロ観光の見どころ4:ボウニビーチ
続いてご紹介するコモロ観光の見どころはコモロの首都モロニから30kmほど離れたところにある「ボウニビーチ」。
パウダースノーの砂浜と、ターコイズブルーに輝くインド洋が美しい「ボウニビーチ」は、コモロ連合の中で、最も美しいビーチと言われています。
ヨーロッパからの観光客が多いこちらのビーチは、バカンスのシーズンとなる夏が一番混み合います。静かに過ごしたい方は、7月8月を避けて旅行するのがおすすめです。
コモロ観光の見どころ5:ムツァムドゥの城塞
最後にご紹介するコモロ連合の観光スポットは、アンジュアン島にある「ムツァムドゥの要塞」です。
コモロ第二の都市であるムツァムドゥにある古い要塞は、18世紀後半に、マダガスカルからやってくる海賊を撃退するために建てられたと言われています。
要塞のてっぺんからは、どこまでも広がる美しいインド洋の風景を見渡すことができます。
アンジュアン島を回るなら、グランコモロ島から3島をアイランドホッピングするツアーがおすすめです。
コモロ連合で美しい海と大自然を満喫しよう!
インド洋最果ての島、コモロ連合をご紹介しました。
コモロ連合は、3つの島からそれぞれ輪番制で大統領を選出している小さな国で、政治情勢は今も完全に安定しているとは言えません。
日本大使館もありませんので、治安に十分注意して、安全に旅行をお楽しみ下さい。
