ブルキナファソ観光ポイントまとめ!治安・言語・料理など詳しく調査!
西アフリカのブルキナファソは日本ではあまり知られていませんが、自然あふれる魅力的な国で、首都ワガドゥグは西アフリカの文化の中心として栄えています。ここではそんなブルキナファソの言語、治安、観光スポット、料理、日本人との結びつきなどについて紹介しましょう。

目次
ブルキナファソの観光情報をご紹介!
西アフリカに位置するブルキナファソは日本ではあまり知られていない国ですが、日本人との結びつきもある国です。豊かな国民性と文化を持ち、大自然に囲まれた国で、旅行に訪れる人も少なくありません。ここではそんなブルキナファソの言語、文化、観光情報、治安などについて紹介しましょう。

ブルキナファソってどんな国?
西アフリカの内陸国
ブルキナファソは西アフリカに位置する内陸国です。人口約1800万人で、国土は日本の約7割です。首都はワガドゥグで、ブルキナファソ最大の都市。1960年にオートボルタ共和国としてフランスから独立しましたが、1983年に革命が起き、現在のブルキナファソという国名を使っています。
高原にある国
ブルキナファソは国全体が広大な高原となっていて、北部と東部は乾燥気候です。特にマリとの国境は砂漠気候となり雨はほとんど降りません。季節によっては気温が45度くらいまで上がりますが、湿度が低いため日陰では快適に過ごせます。ブルキナファソには約60の民族が存在し、多くの人びとが隣国へ出稼ぎに出ています。
ブルキナファソと日本の関わり
日本人との関わりも深い国
ブルキナファソは日本人との関わりも深い国です。日本は1979年から経済協力を開始し、現在では保健、農業、環境の分野で協力を行っています。2009年に在ブルキナファソ日本国大使館が開館し、文化面での交流も行われるようになり、日本人に対しブルキナファソについての紹介も広く行っています。
日本人の交流も多い
ブルキナファソと日本人の交流は多く、日本ハムが選手の使用済みまたは未使用のウエアや革手袋など、野球道具を贈る運動をしています。また2~3年前にはブルキナファソで現地の養子を育てる日本人妻がテレビで紹介され話題になりました。ブルキナファソには120人ほどの日本人が暮らしています。
ブルキナファソの言語や宗教は?
多くの言語
ブルキナファソの公用語はフランス語です。その他にもモシ語、ディウラ語、グルマンチェ語など多くの言語が使われています。ブルキナファソは多くの民族が生活をしていて、それぞれ異なった言語を使っています。国民の約9割がモシ語などスーダン系言語を話していると言われています。
伝統的宗教を信仰している人が6割
宗教は、伝統的宗教を信仰している人が人口の57%、イスラム教が31%、キリスト教が12%となっています。このようにブルキナファソには多種多様の民族が暮らしています。主な民族はモシ民族、ヤルセ民族、グルーシ民族、グルマンチェ民族、ボボ民族となっています。
ブルキナファソの観光スポット1:首都ワガドゥグ
芸術と文化都市
ブルキナファソの首都ワガドゥグは、11世紀から存在する都です。日本では知名度は高くありませんが、アフリカでは芸術・文化都市として知られています。規模は大きくありませんが、洗練された都市で、メインストリートにはブティックやカフェ、レストラン、雑貨屋、ボーリング場、ワインバーなども並んでいます。
アフリカ最大の映画祭が開催
ブルキナファソの首都ワガドゥグで最も有名なのは、1969年に始まったFESPACOというアフリカ最大の映画祭です。また、1988年から始まった国際芸術工芸際も有名で、映画祭と隔年で開催されています。かつては、大きなマルシェがあり観光名所になっていたのですが、数年前の火災で被害を受け再建されていません。
ブルキナファソの観光スポット2:ボボデュラッソの大モスク
四角すいをしたユニークなモスク
ブルキナファソの西に位置するボボデュラッソは、ブルキナファソ第2の都市です。ここにある大モスクはボボデュラッソ随一の観光スポットで、その特徴的な姿から多くの人が訪れます。この大モスクは19世紀末に当時この地を治めていたシャ王国のケネドゥグ王が作ったと言われています。緩やかな四角すいをしたユニークな建築様式が印象的です。
内部の見学も
この大モスクは、泥で作られた壁にいくつもの木の棒が刺さっているユニークなものです。この建築様式は、ブルキナファソの近隣国であるマリやニジェール、ガーナ等でも見られます。大モスクは外観だけではなく、内部も見学することができます。屋根に上ったり、宗教的な雰囲気を味わったりすることができます。
ブルキナファソの観光スポット3:ロロペニの遺跡群
ブルキナファソ唯一の世界遺産
ロロペニはボボデュラッソの東南に位置し、ブルキナファソで唯一の世界文化遺産、ロロペニ遺跡群があります。ロロペニの町の北西約2kmにわたって石壁に囲まれた砦のような集落跡が100ほど残っています。世界遺産にはそのうち、保存状態のよい10か所が登録されています。
石積みの外塀
高さが6mもある石積みの外塀に囲まれた遺跡で、最近の研究では、これらの遺跡の多くが14世紀から17世紀にかけて作られたものとされています。金の採掘と交易に関する遺跡と考えられていますが、遺跡は今も発掘中で解明されていない点が多く、今後の調査が期待されています。
ブルキナファソの観光スポット4:ピク・ドゥ・サンドゥー
奇岩や岩山の景観が楽しめる
ピク・ドゥ・サンドゥーはブルキナファソの大自然を体験できる観光スポットです。ブルキナファソの南西に位置する町、バンフォラの中心部から車で約1時間のところに位置し、ごつごつとした奇岩や岩山の景観を楽しめます。ここでは、岩の合間をハイキングするのがおすすめです。
観光ツアーに参加するのがおすすめ
個人で観光するのは難しいので、観光ツアーに参加するといいでしょう。ガイドがここの地質や起源などについて詳しく解説をしてくれます。午後からは暑くなるので、訪れる際は午前中がおすすめ。日本では体験できないような非日常的な光景が楽しめるスポットとしておすすめです。
ブルキナファソの観光スポット5:ティエベレ地域
幾何学模様の家
首都のワガドゥグから南に約180km進んだところにあるティエベレ地域は、幾何学模様の家々で知られています。ブルキナファソの人気観光地の1つで、観光ガイドと一緒に訪れることができます。村の中には四角、ヒョウタン型、丸型などいろいろな形の家々がひしめくように並んでいて、複雑な模様が付けられているのが特徴です。
迷路のような村
壁の絵には1つ1つ意味があるそうです。それぞれの絵には来世や豊作、学問などを表していると言われています。壁の絵を描くのは女性の仕事で、女性がデザインを決めて描いています。村は迷路のように入り組んでいて、家々の入口は極端に狭くなっています。これは外敵から守るためと暑さ対策とも言われています。
ブルキナファソの料理
リ・ソース
ブルキナファソで日常的に食べられている料理の1つにリ・ソースと呼ばれるものがあります。「リ」とは「米」という意味で、文字通り米にソースをかけた料理です。トマトソースやピーナッツソースが定番で、首都ワガドゥグのレストランでは野菜ソースやナスソース、ヤシ油のソースなどもあります。
リ・グラ
リ・グラは炊き込みご飯の料理で、ブルキナファソでよく食べられる料理です。また、ブルキナファソの主食はとうもろこしなどの粉を練ったトーと呼ばれるものです。これにいろいろなシチュー状のソースをかけて食べるの料理が主流です。ソースや料理の味はそれぞれの民族によってバラエティがあり、バオバブの葉や干し魚を使うこともあります。
ブルキナファソの治安
海外危険情報に注意
ブルキナファソは、外務省の危険情報によると国土のほとんどがレベル1で、国境に近くなるとレベル2~3となっています。特にマリとの国境沿いはレベル4の退避勧告が出ています。訪れる際には最新の情報を入手し、危険なエリアには近づかないようにすることが大切です。
治安は悪くない
ブルキナファソは西アフリカの中でも治安がいい国と言われています。国民性は穏やかで友好的で、旅行者に対しても優しさが感じられます。首都のワガドゥグは高い建物がなく、のどかな雰囲気です。決して豊かな国ではありませんが、人々の優しさにあふれる国と言えるでしょう。
ブルキナファソの観光で気を付けたいこと
テロ事件に気を付けよう
西アフリカの中でも治安がいいと言われるブルキナファソですが、観光旅行の際には気を付けたいことがいくつかあります。首都ワガドゥグではイスラム過激派組織によるテロ事件が相次いで起こっています。2018年3月には80人以上が負傷するテロ事件が発生しています。訪れる際にはテロに巻き込まれないよう、最新の治安情報を入手してください。
外国人を狙った犯罪に注意しよう
北部のスム県、ウダラン県では外国人に対する誘拐事件や襲撃事件も起こっています。また、ボボデュラッソなどの大都市では窃盗、武装強盗などの事件も発生しているので、訪れる際には治安に対する十分な安全対策を取るようにしましょう。特に国境はクーデターの発生などにより遮断されることもあるので、治安には十分に気を付けてください。
ブルキナファソの観光を楽しもう!
ブルキナファソは日本人との結びつきもあり、人間味あふれる国民性と文化、大自然が魅力的な国です。訪れる際には治安に注意して、安全に旅行を楽しんでください。ブルキナファソは言語や文化、料理など日本では体験できないことができることでしょう。ブルキナファソの旅を楽しんでください。
