2018年06月01日公開
2020年03月25日更新
スーダンの首都の治安や気候は?観光の見どころスポットやホテルも紹介!
アフリカ大陸にあるスーダンには遺跡やピラミッドなど独特な文化が見られます。決して治安がいいとは言えませんが、旅に慣れている方なら旅行も可能です。この記事ではスーダンの観光、治安、気候やホテルについてご紹介します。避寒地としてぴったりです!

目次
- 1歴史的な見どころ満載のスーダン!
- 2スーダンとは?
- 3スーダン:首都ハルツームの治安は?
- 4スーダンの気候は?
- 5スーダンの観光スポット1:スーダンナショナルミュージアム
- 6スーダンの観光スポット2:メロエ遺跡
- 7スーダンの観光スポット3:ゲベル・バルカル
- 8スーダンの観光スポット4:ナイル・ストリート
- 9スーダンの観光スポット5:オムドゥルマン
- 10スーダンでのマナーは?
- 11スーダンのホテル1: Acropole Hotel
- 12スーダンのホテル2: Al Salam Rotana Hotel
- 13スーダンのホテル3: Corinthia Hotel Khartoum
- 14スーダンのホテル4: Kanon Hotel
- 15スーダンはスリが多い?
- 16ぜひカラッとした気候のスーダンへ!
歴史的な見どころ満載のスーダン!
アフリカ大陸にあるスーダンは1年中暑い気候で、日本の寒い気候から逃れるのにぴったりの旅行先です。カラッとした気候で気候はいいですが、治安はあまりよくありません。この記事ではそんなスーダンの観光、治安、気候、ホテルについてご紹介します。首都ハルツームなら安心して旅行できます!
スーダンとは?
スーダンはアフリカ大陸の北東に位置する国です。正式名称はスーダン共和国といいます。公用語はアラビア語と英語で、エジプト、エチオピアなどと隣り合って位置しています。スーダンの首都はハルツーム(Khartoum)です。まだまだ発展途上国で治安も安定していませんが、スーダンならではの見どころもたくさんあります。
スーダンの治安は?
海外の治安の状態を確認するには外務省が発表している治安レベルを見てみるといいでしょう。スーダン国内では現在「レベル1:十分注意が必要」が発表されている地域と「レベル3:渡航禁止勧告」が出ている地域があります。ダルフール地方では反政府勢力とスーダン政府との対立が今も続いており、この地域周辺には渡航禁止勧告が出ています。
首都であるハルツームは治安レベル1なので、観光は可能ですが十分な注意が必要です。治安レベルが発表されている地域は、ハルツームの他に北コルドファン州、紅海州、カッサラ州、ガダーレフ州、北部州、ナイル州、センナール州、ゲジーラ州、白ナイル州です。観光に行く場所の治安レベルを必ず確認し、ダルフールの周辺には近づかないようにしましょう。
スーダンへは観光ビザが必要?
スーダンを観光するには観光ビザを取得し、外国人登録をする必要があります。外国人登録はスーダンに着いてから、ハルツーム空港でできます。観光ビザを取得できるのはスーダン大使館です。東京にあるスーダン大使館で事前に取得できます。スーダン大使館に直接取りに行かなければなりませんが、ツアーに参加する場合は旅行会社が手配してくれるはずです。

スーダン:首都ハルツームの治安は?
スーダンの首都ハルツームでは、現在スーダン政府の監視が厳しくなっており、他の地域より反政府組織の活動が収まっています。ただ、首都ハルツームへは南スーダンからの難民が多く移住してきており、彼らによる犯罪が増えています。スーダンを旅行中は貴重品には十分気をつけましょう。
スマートフォンなども大変狙われやすいので、ポケットに入れたり手に持って歩いたりするのはとても危険です。またハルツームでは夜間にスーダン政府による検問が行われています。夜に外を出歩くことはおすすめしませんが、どうしても出かけないといけないときはパスポートなどの身分証を携帯しましょう。
スーダンの気候は?
スーダンハルツームを観光するなら11月上旬から4月上旬がおすすめです。スーダンの暑い時期は4月上旬から7月上旬で、1日平均の最高気温は39度を超える暑さです。また7月から10月は湿度がとても高く、最高気温も30度を超えるので、じめじめと暑い気候で、旅行にはおすすめできません。11月上旬から4月上旬の最高気温は30度超えますが、カラッとした気候で過ごしやすいでしょう。

スーダンの観光スポット1:スーダンナショナルミュージアム
スーダンの首都ハルツームにある国立歴史博物館です。遺跡を中心に展示されており、案内もアラビア語の他に英語も記載されていて、スーダンの歴史を学ぶのにぴったりの観光地です。また歴史上の展示物や当時使われていた道具なども展示されているので、英語が分からなくても見て理解できる、スーダンの見どころスポットです。
こちらの博物館はゆっくり見て回っても1時間半ぐらいだそうです。国立博物館なので警備もしっかりしており、安心して楽しめます。スーダンについてあまりよく知らないという方は、スーダンに着いたらまずこちらの博物館に訪れてみてはいかがでしょうか。
スーダンの観光スポット2:メロエ遺跡
次に紹介するスーダンの見どころは、アフリカといえば定番のピラミッドです!エジプトのピラミッドは有名で写真を見たことがある方もたくさんいると思いますが、スーダンのピラミッドは少し形が違います。エジプトのピラミッドは幅が広く、どっしりとした印象がありますが、スーダンのピラミッドは小柄ですらっとした形をしています。
またたくさんのピラミッドが固まって存在しているのもスーダンのピラミッドの特徴です。メロエピラミッドは「メロエ島の考古遺跡群」という名前で世界遺産に登録されています。どこまでも続く砂漠にピラミッドがポツポツと立っている光景はまさに圧巻です。ラクダに出会えることもあるそうで、ピラミッドとラクダは一緒に写真に収めたいものです。
メロエ遺跡のメロエ島はナイル川とアトバラ川の間にあります。首都ハルツームからのアクセスは、シャンディというメロエ遺跡の近くの街までバスで移動し、そこからメロエ遺跡まではタクシーで移動するのがおすすめです。ピラミッドの他に遺跡も点在しており、スーダンを訪れたなら見ておくべき見どころスポットです。
スーダンの観光スポット3:ゲベル・バルカル
スーダンに2つある世界遺産のうちのもう1つがこの「ゲベル・バルカル」です。「聖なる山」とも呼ばれ、首都ハルツームから400km北上したところにあります。大きな岩のような小高い山の上に、アモン神殿とピラミッドが立っています。ゲベル・バルカルから歩いて10分ほど行くと、神殿やピラミッドが見えてきます。
メロエ遺跡でもピラミッドは見られますが、ゲベル・バルカルの神殿はまた違い、辺り一帯砂漠の中に立つ神殿は神秘的で、こちらもスーダンの見どころスポットです。建物が立ち並ぶ現代の世界とはまるで違い、何百年も前にタイムスリップしたような感覚を味わえます。
スーダンの観光スポット4:ナイル・ストリート
このナイルストリートは首都ハルツームのメインストリートとして栄えていて、スーダンの文化を楽しめる見どころスポットです。このメインストリートは青ナイル川に沿って伸び、通り沿いにはコーヒーが美味しいお店や、スーダン料理が味わえるお店、水タバコが楽しめるお店など、レトロな雰囲気のお店が並びます。
スーダン料理も楽しめる!
このストリートは歩道も比較的整備されていて歩きやすく、人通りも多いので安心してぶらぶらできそうです。スーダン料理といえば「フール」という料理です。そら豆を水煮でじっくり炊いたものにピーナッツ油などをかけていただきます。それをアエシと呼ばれるパンですくって食べます。スーダンではよく提供される料理です。
おすすめのスーダン料理が「キスラとウェイカ」です。キスラ(またはバラディ)は穀物の粉で作られる大きなクレープのような生地です。ウェイカ(またはタゲリーヤ)はオクラパウダーで作るとろとろのシチューです。スーダンでは、日本のカレーライスぐらい定番の組み合わせで、スーダンでもつなげて「キスラウェイカ」と呼ばれます。
「ジグニ」はトマトソースをベースにした料理です。エリトリア発祥の料理でスーダンの東部でよく食べられます。玉ねぎをじっくり炒め、そこにお肉、唐辛子ペースト、トマトを入れてさらに炒め、甘みを出します。ゆで卵が乗ったジグニはお祝いごとのときにも食べられます。日本人にもなじみやすい料理なので、見かけたときはぜひ挑戦してみては。

スーダンの観光スポット5:オムドゥルマン
5つ目のスーダンの見どころスポットは「オムドゥルマン」です。商業がとても盛んな地域で、ストリート沿いにずらっと小さなお店が並びます。ショッピングモールとはまた違う地元の人たちの風景を楽しむことができるスポットです。主に生活用品が売られていますが、お土産にぴったりなものも見つかるかもしれません。
スーダンでのマナーは?
スーダンに旅行に行くなら、最低限のマナーは知っておきましょう。イスラム教徒が70%を占めるスーダンは、毎週金曜日が集団礼拝の日です。特に金曜日には宗教施設でデモなどが行われる可能性があります。もしそのような場面に出くわしてしまったら、決して近づかずその場を離れましょう。
またスーダンではイスラム法という法律があります。イスラム法では飲酒などについて厳しい罰則があります。スーダンでレンタカーをして自分で運転するという方はほとんどいないはずですが、スーダンでの飲酒運転は逮捕され、厳罰に科せられる可能性があります。
お酒を飲むのはもちろんOKですが、スーダンは治安を乱す行為にとてもシビアだということを頭においておきましょう。また日本では十字架のネックレスなどをファッションとしてつける人もたくさんいますが、南スーダンにはキリスト教が多く、スーダンでも十字架のアクセサリーは控えた方が良さそうです。
スーダンのホテル1: Acropole Hotel
次に首都ハルツームにあるおすすめのホテルを紹介していきます。1つ目はアクロポールホテルです。空港に近い繁華街にあり、メインストリートであるナイルストリートも近くにあります。無料のWIFI、冷房も完備していて、朝食と空港送迎もついています。料金はダブルベッドに朝食付きで100アメリカドルです。
家族経営のホテルのようですが、オーナーはとても親切な方でスーダンでの旅行の情報も教えてくれるそうです。部屋はきれいで大きく、朝食や夕食が美味しかったと評判の高いホテルです。タクシーもつかまえやすいので、スーダンの見どころスポットを周る拠点としてぴったりではないでしょうか。
スーダンのホテル2: Al Salam Rotana Hotel
2つ目は「アル・サラム・ロタナホテル」です。日本のようなとてもきれいな5つ星のホテルです。ハルツーム空港の南側に位置しており、プールやジム、スパまでついている豪華さです。空港に近いことで評判のいいこちらのホテルは、部屋が大きくきれいなのはもちろんのこと、アメニティもクオリティも高いそうです。
こちらのホテルも朝食付きで、美味しかったと高評価です。朝食はスーダン料理からヨーロッパ風の料理まで幅広く用意しています。スタッフの方たちもみんな親切で、気持ちよく過ごせるそうです。気温の高いスーダンでプールに入れるなんて、とても魅力的なホテルです。
スーダンのホテル3: Corinthia Hotel Khartoum
3つ目に紹介するのは「コリンシアホテルハルツーム」です。2つ目のホテルと同じ5つ星のとてもきれいなホテルです。ナイルストリートのすぐ近くにあります。スーダンにあるとは信じられないほどきれいなホテルなので、宿泊料は大変高いです。朝食はバイキング形式で、他のスーダンのホテルより上質な朝食を楽しめるそうです。
5つ星のホテルですが、クレジットカードは使えません。またホテル周辺にレストランなどがないため、出かけるときはタクシーを利用する必要がありそうです。16階のホテルのレストランからの眺めはとてもきれいだと評判で、宿泊はしなくてもレストランで食事だけでもいいかもしれません。ハルツームの街を一望できます。
スーダンのホテル4: Kanon Hotel
次に紹介するのは「カノンホテル」です。空港のすぐ近くにあり、とてもモダンな建物で、ハルツームの街中でも一際目を引きます。もちろん朝食付きで、空港送迎も行っているようです。朝食はスーダン料理だけでなく、デニッシュなどのヨーロッパ風の朝食も出されます。
部屋は少し小さめですが、とてもきれいで内装もモダンな雰囲気です。高いビルが少ないスーダンなので、ホテルからハルツームの街を見下ろせます。24時間利用できるラウンジや、ジム、スパまでついています。スーダンの見どころスポットなどいろんなところにアクセスしやすい場所にあるので、たくさん観光する予定の方にはぴったりのホテルです。
スーダンはスリが多い?
スーダンは経済が安定していないこともあり、ひったくりやスリが非常に多いです。2013年に政府の経済政策により石油製品の価格が上がり、2016年にはさらなる値上げが発表されました。それに伴いデモなどの抗議活動が盛んになり、同時に犯罪も増えています。外国人は特に狙われやすいので、私物の管理には十分な注意が必要です。
スーダンの街を歩く際には斜め掛けのショルダーバッグがおすすめです。バッグもジップ開閉式のものが安心です。また現金は小分けにして、大金を1つの財布に入れるのはやめましょう。交差点や繁華街ではホームレスやストリートチルドレンも多いです。子どもに話しかけられると心が痛いですが、目を合わせずそのまま去りましょう。
ぜひカラッとした気候のスーダンへ!
いかがでしたでしょうか。スーダンの治安、観光、気候、ホテルの情報をご紹介しました。スーダンはカラッとした気候で過ごしやすく、日本の寒い気候から逃げ出すのにぴったりの旅行先ではないでしょうか。ご紹介した見どころスポットではまさにスーダンらしい迫力のある光景を楽しめます!