2018年06月07日公開
2020年03月25日更新
ベツレヘムの観光スポット紹介!イエスが生誕した教会や見どころ紹介!
ベツレヘムと聞けば、キリスト教に詳しい方にとってはとても興味深い街ではないでしょうか。イエス・キリストが生まれた街として知られるベツレヘムの観光スポットをご紹介します。気になる治安情報もご紹介するのでぜひチェックしておきましょう。

目次
- 1イエスの生まれた街・ベツレヘムの観光情報をご紹介!
- 2イエスとベツレヘムの関係は?
- 3イエスの生まれた街・ベツレヘムのあるパレスチナとは?
- 4イエスの生まれた街・ベツレヘムはどんな街?
- 5イエスの生まれた街・ベツレヘムの気候
- 6イエスの生まれた街・ベツレヘムと日本の時差
- 7イエスの生まれた街・ベツレヘムの治安
- 8イエスの生まれた街・ベツレヘムには見どころの観光スポットがいっぱい
- 9イエスの生まれた街・ベツレヘムの見どころスポット1:聖誕教会
- 10イエスの生まれた街・ベツレヘムの見どころスポット2:聖カテリナ教会
- 11イエスの生まれた街・ベツレヘムの見どころスポット3:ミルク・グロット
- 12イエスの生まれた街・ベツレヘムの見どころスポット4:羊飼いの野ラテン教会
- 13イエスの生まれた街・ベツレヘムの見どころスポット5:分離壁(アパルトヘイト・ウォール)
- 14イエスの生まれた街・ベツレヘムの見どころスポット6:ベツレヘムのスタバ
- 15イエスの生まれた街・ベツレヘムへの行き方
- 16イエスの生まれた街・ベツレヘムへ行ってみよう!
イエスの生まれた街・ベツレヘムの観光情報をご紹介!
ベツレヘムといえばイエスが生まれた街として有名で、キリスト教に詳しい方はとても興味深く一度は行ってみたいと思う街ではないでしょうか。イエスが生まれたとされる場所など、見どころの観光スポットが盛りだくさんなベツレヘムの観光情報を、気になる治安情報なども併せて一挙ご紹介していきます。
イエスとベツレヘムの関係は?
イエスの生まれた街として知られるベツレヘムですが、そもそもベツレヘムとイエスの関係はどういうものなのでしょうか。諸説ありますが、イエスの母聖マリアはイエスを身ごもる前、現在のイスラエルの街ナザレに住んでいました。そこで大天使ガブリエルから神の子を身ごもっているとのお告げ、いわゆる受胎告知を受けました。
その後マリアは婚約者であったヨセフと結婚しましたが、人口調査のためベツレヘムへ戻ることとなったのです。しかしベツレヘムは戻ってきた人たちでいっぱいで宿がなく、仕方なく洞窟で寝泊まりし(馬小屋だったという説もあります)そこでイエスを出産したと言われてます。

イエスの生まれた街・ベツレヘムのあるパレスチナとは?
ベツレヘムはパレスチナ自治政府の中にある街です。パレスチナとはヨルダン川西岸地区およびガザ地区からなる地中海の東部が領土にあたります。国際連合に加盟していませんが、130を超える国がパレスチナを国として認めています。しかし日本やアメリカなど世界における主要国は、パレスチナを国とは認めていないのが現状です。
パレスチナは長年イスラエルの支配下とされていましたが、1993年にパレスチナ人による自治が始まりました。パレスチナにはパレスチナ自治政府とガザ政府が存在しパレスチナの領土を統治していますが、実際にはまだイスラエルの支配下にある地域も少なくありません。
イエスの生まれた街・ベツレヘムはどんな街?
ベツレヘムはパレスチナのヨルダン川西岸地区南部にある街で、 人口約3万人の小さな街です。ヘブライ語聖書ではかつてのイスラエルの王ダビデの町と記されており、新約聖書ではイエス・キリストの生まれた街とされています。またそこから世界最古のキリスト教共同体が存在したとされています。
イギリスやイスラエルに支配されたのち、現在はパレスチナ自治政府の領土となっています。イスラエルの聖地エルサレムとそれほど離れていませんが、現在はイスラエルが建設した壁によって隔たれています。主要産業は観光業で、毎年クリスマスの時期になると世界各国からキリスト教信者をはじめとする多数の人々がベツレヘムを訪れます。
ベツレヘムはイエスの生まれた街なのでキリスト教信者ばかりなのかというと、実はそうではありません。かつて20世紀半ばではベツレヘムのキリスト教人口は全体の約85パーセントと言われていましたが、難民の流入や出生率の減少などから徐々にキリスト教人口は減少し、現在では35パーセントにとどまっていると言われています。
ベツレヘムの主な信仰宗教はイスラム教になりつつあるのです。しかし街には教会が多数存在しかつての名残を感じることができます。なおイスラムのモスクは中心街には1つしか存在していないのです。街には鮮やかな色彩の民族衣装をきた女性の姿もしばしば見られ、歴史を感じることができる街となっています。
イエスの生まれた街・ベツレヘムの気候
ベツレヘムの気候区分は地中海性気候にあたります。夏は暑くて乾燥していて冬は気温も下がります。またベツレヘムの雨季は12月から3月と冬場にあたるので、実際の気温より寒く感じる日も多くなります。基本的には地中海からの風が中心ですが、4月から6月にかけてはアラビア砂漠から吹く熱風の影響も受けます。
5月から9月は暖かく、最も暑い8月は最高気温30度以上になる日もあり日本の真夏と同じような気温になりますが、日本とは違い湿度が低くほとんど雨も降らないのでカラッとした暑さとなります。冬は最高気温10度前後、最低気温は0度近くになる日もあります。ベツレヘム観光は暖かく雨も少ない4月から10月がおすすめです。
イエスの生まれた街・ベツレヘムと日本の時差
ベツレヘムと日本の時差ですが、7時間の時差があり日本の方がすすんでいます。ベツレヘムではサマータイムが実施されているので、だいたい3月から10月の夏の期間の間は6時間の時差に変わります。特に移行時期の3月下旬、10月下旬は時差をしっかり確認しておくことをおすすめします。
イエスの生まれた街・ベツレヘムの治安
ベツレヘムの治安はどうなのでしょうか。外務省から出されている治安情報では4段階のレベルに分けて危険度をランク付けしています。パレスチナはは2018年現在、レベル1(十分注意してください)とレベル3(渡航はやめてください・渡航中止勧告)の地域が存在します。
ベツレヘムやエルサレムからベツレヘムへの幹線道路の走っている地域はレベル1となっていて、ベツレヘムの街自体はパレスチナの中でも比較的治安の悪くない街にはなります。しかしベツレヘムの街から出ると郊外はレベル3となっていて治安も悪いので安心はできません。
またパレスチナのガザ地区からイスラエルに向けて砲弾が発射されたり軍が出てきたりと周辺の治安はよくないのが現状です。いつ事件に巻き込まれるとも限らないので常に最新の治安情報を手に入れるようにし、イスラエルの日本国大使館の連絡先などを控えておくようにしましょう。
ベツレヘムの街はパレスチナ自治区の中にあって、常に内戦がある治安がよくない地域と思われていますが、実際に行ってみると街自体はそれほど危ない街ではありません。ただし人混みでのスリやひったくり、夜間に一人で出歩かないなど一般的な注意はもちろん必要となります。
また教会やモスクなど人が多く集まる場所は軽犯罪も起こりやすいので特に注意しましょう。またイスラム教徒が多いので、ラマダン月や毎週金曜日の集団礼拝の際は一時的に治安が悪化しやすいので注意が必要です。人だかりや危ない場所には近づかないようにしましょう。

イエスの生まれた街・ベツレヘムには見どころの観光スポットがいっぱい
ベツレヘムの基本情報をご紹介してきましたが、ベツレヘムにはイエスの生まれた場所とされる教会はもちろん、たくさんの見どころスポットがあるのです。日本では味わえない歴史があふれていて、キリスト教の聖地とも言えるベツレヘムの見どころ観光スポットをいくつかご紹介します。
イエスの生まれた街・ベツレヘムの見どころスポット1:聖誕教会
「聖誕教会」と言えば、ベツレヘム観光の一番の見どころスポットです。イエスが生まれたとされる洞窟(馬小屋)の上に建てられた教会で、毎年イエスの誕生日であるクリスマスの日には、世界中からキリスト教徒をはじめとする多くの人々が訪れて祈りを捧げます。聖誕教会でクリスマスに行われるミサは世界中に生放送されています。
聖誕教会とその巡礼の路は、アメリカやイスラエルの強い反発を押し切って2012年にパレスチナ初の世界遺産となりました。かつて4世紀に当時の皇帝によりイエスが生まれたこの洞窟の上に教会が建てられました。それが聖誕教会の最初の姿であると言われています。しかしそれは6世紀に消失してしまったのです。
のちに再建され、現在の聖誕教会の姿になったのです。聖誕教会の入り口はとても小さく作られています。これは神イエスに対する謙遜を示すため、もしくは十字軍がこの聖なる教会への敵の侵入を防ぐためだと言われています。教会の中はとても豪華というわけではありませんが、とても神聖な空気が漂っています。
教会の地下に進んでいくと、まさにイエスが生まれたとされる場所があります。現在は祭壇になっていて、実際に生まれたところには14芒星の印がつけられています。ここに頭をつけて祈りを捧げるキリスト教信者もたくさんいます。定期的に儀式が行われているので、この祭壇を見るのに数時間待つこともあるという口コミもあります。
イエスの生まれた街・ベツレヘムの見どころスポット2:聖カテリナ教会
「聖カテリナ教会」はイエスが生まれた「聖誕教会」に隣接する教会です。聖書をヘブライ語からラテン語に翻訳したとされるヒエロニムスが、実際に翻訳した場所だとされる洞窟があることで有名です。キリスト教が世界に広まったのはこの翻訳のおかげとも言われていて、教会の正面にはヒエロニムスの像が立っています。
イエスの生まれた街・ベツレヘムの見どころスポット3:ミルク・グロット
「ミルク・グロット」は、イエスが生まれた後当時の王ヘロデが出した幼子虐殺命令からイエス一家が逃れるために滞在していたとされる教会です。ここで大天使からエジプトへ逃げるようにお告げがあったとも言われています。現在の教会は修復されとても綺麗な状態となっています。
「ミルク・グロット」の名前の由来は、マリアがイエスに母乳を与えようとした時に、母乳が一滴落ちてそこがミルク色に変わったという伝説に由来します。キリスト教徒だけでなくイスラム教徒の女性も、母乳がたくさん出るように、また不妊の女性が子授けの祈りを捧げに訪れるそうです。
イエスの生まれた街・ベツレヘムの見どころスポット4:羊飼いの野ラテン教会
「羊飼いの野ラテン教会」は、イエスが誕生した時に天使が羊飼いたちに誕生を告げたと聖書に記されており、それを記念して作られたとされる教会です。この教会の特徴は教会の天井や壁一面に書かれているフレスコ画です。他の教会とは雰囲気の違う、独特の美しさがあります。
イエスの生まれた街・ベツレヘムの見どころスポット5:分離壁(アパルトヘイト・ウォール)
イスラエルとパレスチナ自治区との教会には、イスラエル政府がパレスチナ人による自爆テロを防ぐためという目的のもと作られた巨大な壁があります。現地の人々はイスラエル領土とパレスチナ自治区の自由な行き来はできず、外国人観光客もパスポートの提示が必要となっています。
分離壁は全長約700キロメートル、高さ8メートルに及んでいます。分離壁はイスラエルとパレスチナの境界線に沿って建設されているわけではなく、大部分がパレスチナ自治区の中に入り込んでいます。イスラエル政府が建てた、事実上イスラエル領土拡大のための壁とも言われています。
ベツレヘムにも分離壁が建てられていて、壁のベツレヘム側にはたくさんの絵が書かれています。これはパレスチナの人々が平和への思いを込めて描いた絵なのです。中でも有名なのがイギリスの画家で芸術テロリストとも言われているバンクシーの絵です。ベツレヘムを訪れたらぜひバンクシーの絵を見ていってください。

イエスの生まれた街・ベツレヘムの見どころスポット6:ベツレヘムのスタバ
ベツレヘムには日本でもおなじみのスターバックスコーヒーの看板を掲げた店舗がいくつもあります。実際は本場のスタバとは一切関係のない個人的な店舗だそうですが、スタバ好きの観光客から人気の観光スポットとなりつつあります。本場のスタバにはない生搾りジュースなどが購入できるので、ぜひ試してみてください。
イエスの生まれた街・ベツレヘムへの行き方
ベツレヘムへ行くためには、まず飛行機でイスラエルのテルアビブを目指すことになります。現在日本からイスラエルへの直行便はありません。そのため第3の国での乗り継ぎが必要です。モスクワ経由のアエロフロートロシア航空やイスタンブール経由のターキッシュエアラインズなどがおすすめです。その他ヨーロッパ経由という選択肢もあります。
テルアビブへの所要時間は短くて16時間程度となります。テルアビブからは鉄道、タクシー、シェルート(乗合タクシー)のどれかで、まずエルサレムまで行くことになります。エルサレムまではホテルや観光地など降りる場所が指定でき、値段も格安の乗合タクシーがおすすめです。約50分前後で到着します。
エルサレムに到着したら、ベツレヘム行きのバスに乗り換えます。約1時間ほどでベツレヘムまで行くことができます。ベツレヘムに近づくにつれて道が舗装されておらずバスの揺れが激しくなったりしますが、バスは比較的きれいで日本の観光バスのような感じなのでそれほど負担なく移動することができます。
イスラエルの国境を超えてパレスチナに入る際にパスポートが必要となるので、必ず手元にパスポートを持っておくようにしましょう。またパレスチナから出る際も同様です。またイスラエルへの入国にビザは必要ありませんが、イスラエルの入国スタンプがあると入国できない国(サウジアラビア、シリアなど)があるので注意が必要です。
イエスの生まれた街・ベツレヘムへ行ってみよう!
ベツレヘムの紹介、いかがでしたか?常に治安情報には注意が必要ですが、ベツレヘムには見どころの観光スポットがたくさんあるので思い出深い素敵な旅行になること間違いなしです。ぜひイエスが生まれた街であるベツレヘムを訪れて、その古い歴史を体感してみてはいかがでしょうか。
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