2018年06月08日公開
2018年06月08日更新
聖墳墓教会(エルサレム)はイエスの墓として聖地に!壁画など観光の見所は?
イスラエルの首都エルサレムにある聖墳墓教会は、イエスの墓があるとして注目されている観光スポットです。今回は壁画なども有名な聖墳墓教会の見どころをご紹介します。気になる治安情報などもご紹介するので、観光前にチェックしておきましょう。

目次
- 1聖地エルサレムにある聖墳墓教会の観光情報まとめ!
- 2聖墳墓教会のあるイスラエルはどんな国?
- 3聖墳墓教会は聖地エルサレムにある
- 4聖墳墓教会のある聖地エルサレムと日本の時差
- 5聖墳墓教会のある聖地エルサレムの気候
- 6聖墳墓教会のある聖地エルサレムの治安
- 7聖地と言われる聖墳墓教会とはどんな教会?
- 8聖墳墓教会の見どころ1:イエスの墓がある
- 9聖墳墓教会の見どころ2:壁画がたくさん
- 10聖墳墓教会の見どころ3:埋葬の準備に使われた石台
- 11聖墳墓教会の見どころ4:広々とした教会の中
- 12聖墳墓教会の周辺の観光スポット1:岩のドーム
- 13聖墳墓教会の周辺の観光スポット2:嘆きの壁
- 14聖墳墓教会の周辺の観光スポット3:ベツレヘム
- 15聖墳墓教会のある聖地エルサレムへの行き方
- 16聖墳墓教会を訪れてみよう!
聖地エルサレムにある聖墳墓教会の観光情報まとめ!
イエスの墓があるとされる聖墳墓教会は、イスラエルの首都エルサレムにある教会です。壁画など見どころ満載の観光スポットである聖墳墓教会の観光情報をまとめました。聖墳墓教会の見どころはもちろん、気候や治安情報、行き方などもご紹介するのでぜひ参考にしてください。
聖墳墓教会のあるイスラエルはどんな国?
聖墳墓教会のあるイスラエルは、中東の西部にありアフリカに位置するエジプトと隣国にあたる国です。国土面積は約22000平方キロメートルで日本の四国程度の面積を占め、人口は約850万人の国です。国名はユダヤ教の預言者であるアブラハムの孫ヤコブの別名イスラエルに由来しています。
イスラエルの首都はテルアビブとされてきましたが、イスラエルは首都はエルサレムであると主張してきました。2017年にアメリカ合衆国のトランプ大統領がイスラエルの首都はエルサレムであると認めたため、それ以降首都はイスラエル最大の都市であるエルサレムであるとされるようになったのです。
イスラエルのは中東のシリコンバレーとも言われていて、マイクロソフトなど正解的な企業の研究所がたくさんあるのです。それらのハイテクノロジーや電子ベンチャー産業が発達していて世界でも最先端の技術を誇っています。それ以外にもダイヤモンド産業や農業などもイスラエルの経済を支えています。
イスラエルの住民はユダヤ人が約70パーセント、アラブ人が約25パーセントと二つの民族が大部分を占めています。ユダヤ人の中にはユダヤ教信者が、アラブ人はイスラム教信者が多くなっていますが、ユダヤ教信者は年々減少傾向にあります。逆にイスラム教信者が少しずつ増えてきています。
イスラエルの言語はヘブライ語とアラビア語が公用語とされています。テルアビブやエルサレムなど都市部や観光地では英語を話せる人も多く、レストランには英語メニューが置かれていることも多くなってきています。観光中は英語で意思疎通することができるのでヘブライ語がわからなくても大丈夫なのです。

聖墳墓教会は聖地エルサレムにある
今回ご紹介する聖墳墓教会はそんなイスラエルの首都エルサレムにあります。エルサレムはイスラエルの東部の内陸の街です。エルサレムの街は西エルサレム地区と旧市街にあたる東エルサレム地区に分かれていて、西エルサレムには主にユダヤ人が、東エルサレムには主にアラブ人が居住しています。
東エルサレムはパレスチナの区域にあたりますが現状はイスラエルの支配下にあり、国際的にも問題視されていて注目を浴びている街なのです。旧市街にあたる東エルサレムはユダヤ教、キリスト教、そしてイスラム教の聖地とされていて、各宗教ゆかりの施設が多数存在します。
旧市街はキリスト教徒地区、ユダヤ教徒地区、ムスリム地区、アルメニア人地区の4つに区分されています。1981年にヨルダンの申請によって「エルサレムの旧市街とその城壁群」として世界遺産に登録されましたが、唯一どこの国にも属してない世界遺産としてリストに登録されているのです。
聖墳墓教会のある聖地エルサレムと日本の時差
エルサレムと日本の時差ですが、7時間の時差があり日本の方がすすんでいます。エルサレムではサマータイムが実施されているので、だいたい3月から10月の夏の期間の間は6時間の時差に変わります。特に移行時期の3月下旬、10月下旬は時差をしっかり確認しておくことをおすすめします。
聖墳墓教会のある聖地エルサレムの気候
エルサレムの気候区分は地中海性気候で、夏は高温で乾燥していて冬は気温が下がり寒くなります。また雨季が冬にあたるため、冬場は気温以上に体感温度が低くなります。年間を通して昼夜の寒暖差が非常に激しく、夜は夏場でも涼しくなり過ごしやすい気候となっています。
最も暑いのは7月から8月で平均最高気温は30度となり、日によっては40度近くなる日もあります。日本の夏とは違い雨がほとんど降らずカラッとしているので蒸し暑さはありませんが、旅行中は水分摂取や日焼け止め対策、熱中症対策が必須となります。夜は平均20度前後となり日中とはうって変わって涼しくなります。
最も寒いのは1月から2月で平均最高気温が10度ほどとなります。日本の冬より寒さはましですが、雨が多く日光が当たらない日が多いので、気温以上に体感温度が低くなりがちです。また夜は平均5度程度で気温がマイナスになる日もあるので、防寒対策をしっかりしておくようにしましょう。
聖墳墓教会のある聖地エルサレムの治安
エルサレムの治安はどうなのでしょうか。外務省から出されている治安情報では4段階のレベルに分けて危険度をランク付けしています。エルサレムの街があるイスラエルは2018年現在、レベル1(十分注意してください)とレベル3(渡航はやめてください・渡航中止勧告)の地域が存在します。
エルサレムの街は聖地でもあり紛争が避けられているためレベル1となっていて、イスラエルの中では比較的安全な街ではあります。しかしエルサレムの街はパレスチナ自治区と近い距離に位置しています。パレスチナのガザ地区からイスラエルに向けて砲弾が発射されたり軍が出てきたりと周辺の治安はよくないのが現状です。
常に最新の治安情報を手に入れるようにしておくことをおすすめします。スリやひったくり、置き引きなどの軽犯罪にはもちろん注意しなければなりません。特に空港やバスターミナル、教会などの観光地など人の多い場所では軽犯罪が起きやすいので細心の注意が必要です。また夜間に一人で出歩くのは避けるのが無難です。
またエルサレムはユダヤ教、キリスト教、イスラム教の各信者たちが混在している街です。そのため宗教上の揉め事は大なり小なり頻発しています。もしそういう場面を見かけても近づかず関わらないようにしましょう。また各宗教を否定するような発言は絶対にしないように心がけましょう。

聖地と言われる聖墳墓教会とはどんな教会?
イエスは総督ピラトの命により処刑となったのですが、イエスは処刑される前に自分が磔にされる十字架を背負って最後の歩みであるヴィア・ドロローサを歩き処刑場のあるゴルゴダの丘にのぼり、そこで十字架に磔にされ殺されたと伝えられています。そのゴルゴダの丘の場所が、ここ聖墳墓教会のある場所であるとされています。
戦争によってゴルゴダの丘は一度は場所がわからなくなってしまいましたが、この場所からイエスの処刑に使われた十字架や釘などの遺物が出てきたことから、ここがゴルゴダの丘であることが発覚しました。そしてローマ帝国の皇帝の命によりこの地に教会が立てられ、それが現在の聖墳墓教会となっているのです。
聖墳墓教会の見どころ1:イエスの墓がある
聖墳墓教会の一番の見どころは、イエスの墓があるということです。中央のドームにイエスが埋葬され3日後に復活したとされる石墓があります。石墓の前には豪華な祭壇があり、ギリシャ正教ではこの場所は「世界の中心」と言い伝えられるほどで聖地とされている場所でもあります。
イエスの墓は一度に4、5人しか見学することができないので、連日たくさんの人々で行列ができています。もしイエスの墓を見学したい方は1〜2時間は見ておく必要があります。早朝か日没前であれば比較的空いてる時間となるので、その時間を狙って観光するのもいいかもしれません。
聖墳墓教会の見どころ2:壁画がたくさん
聖墳墓教会の中には天井や壁に壁画がたくさん描かれています。中央ドームの天井にある壁画にはイエスとその使徒たちが描かれています。こちらの壁画には金色をふんだんに使われていてとてもきらびやかで見応えのある壁画となっていて、聖墳墓教会に訪れたら必ず見ておきたい場所のひとつです。
また教会の壁にも壁画が描かれています。入ってすぐのところにある壁画には、イエスが十字架に磔にされ処刑されたのちに、十字架から降ろされ体を綺麗にし埋葬される様子が描かれています。壁画の右側から順にストーリーになって描かれていて、こちらも必見ポイントとなります。
聖墳墓教会の見どころ3:埋葬の準備に使われた石台
入ってすぐの壁画の前には、イエスが埋葬される前に体をきれいにして香油を塗るという埋葬の準備に使われた大理石の台があります。たくさんのキリスト教徒たちが訪れ、跪き頭を石台に付けて祈りを捧げています。お供え物を持ってくる人もいるようで、とても神聖な場所のひとつなのです。
聖墳墓教会の見どころ4:広々とした教会の中
聖墳墓教会の中はとても広い作りになっています。ひとまとめにキリスト教と言ってもその中でもいくつかの宗派のようなものがあり、聖墳墓教会にはギリシャ正教、カトリック、シリア正教、東方正教、アルメニア正教のそれぞれの祭壇が作られていて、各信者たちが祈りを捧げられるようになっています。
それぞれが信仰している祭壇で祈りを捧げるために、教会の中ではたくさんの人々が列をなしています。祭壇の作りも少しずつ違うのでぜひ見比べてみてください。また聖墳墓教会で行われるミサは一斉に行われるのですが、各宗教のものが順番に行われるように配慮されています。
聖墳墓教会の周辺の観光スポット1:岩のドーム
岩のドームは聖墳墓教会の東側にあるドームで、イスラム教の第3の聖地であり「神殿の丘」と呼ばれる場所です。ここにはユダヤ教、キリスト教、イスラム教にとって大きな意味をなしている「聖なる岩」が祀られていて、岩のドームはその神聖な岩を覆った建物となっています。
現在はイスラム教徒が管理していますが、現在は誰でも中に入ることができるようになっています。しかし入場できる時間が限られていてその時間には多くの観光客が行列を作っているので、事前に入場時間を調べておくこと、そして時間に余裕を持って訪れることをおすすめします。
聖墳墓教会の周辺の観光スポット2:嘆きの壁
「嘆きの壁」は岩のドームの西側にある壁の一部で、ヘロデ大王の時代のエルサレム神殿の現存する壁です。岩のドームはイスラム教徒の管理ですが、この嘆きの壁だけはユダヤ教徒の管理となっています。この嘆きの壁はユダヤ人の重要な祈りの場のひとつで、毎日たくさんのユダヤ人が訪れて祈りを捧げています。
壁の隙間には祈りを書いた髪がたくさん挟まっていて、人々が頭をつけて祈りを捧げるため人の背の高さにあたる壁の部分は黒く擦れています。ぜひ聖墳墓教会や岩のドームとともに訪れて、イスラム教、ユダヤ教、キリスト教のそれぞれの建物と歴史、そして信仰している人々の違いを感じてみてください。
聖墳墓教会の周辺の観光スポット3:ベツレヘム
ベツレヘムはエルサレムからバスで50分ほどの距離にある街です。この街はイエスが生まれた街として有名で、キリスト教の聖地とも言われています。イエスが生まれたとされる洞窟(馬小屋)の上には、「聖誕教会」という教会が建てられていて観光スポットとなっています。
毎年クリスマスの時期には特にキリスト教徒など多数の人々が訪れて、大変賑わいます。キリスト教の歴史、そしてイエスの生涯をたどる旅をしてみたい方は、イエスの生まれた場所である「聖誕教会」とイエスの亡くなった場所である「聖墳墓教会」の両方を訪れてみることをおすすめします。
ベツレヘムは現在パレスチナ自治区の中にあるため、イスラエルとパレスチナの教会である分離壁を超えなければなりません。分離壁を超える際にパスポートの提示が必要な場合もあるので、手元に準備しておくようにしましょう。またパレスチナからイスラエルへ戻るときも同様なので注意しましょう。

聖墳墓教会のある聖地エルサレムへの行き方
エルサレムへの行き方は飛行機が主になります。イスラエルの玄関口はテルアビブなので、まずテルアビブを目指すことになります。現在日本からイスラエルへの直行便はありません。そのため第3の国での乗り継ぎが必要です。モスクワ経由のアエロフロートロシア航空やイスタンブール経由のターキッシュエアラインズなどがおすすめです。
イスラエルへの入国にビザは必要ありませんが、イスラエルと国交を断絶している国(スーダンやクウェートなど)にはイスラエルの入国スタンプが押されたパスポートでは入国できなくなります。そのためもしそれらの国にも行く予定の方は、入国審査の際にスタンプを押さないように依頼しましょう。
日本からテルアビブへの所要時間は16時間以上です。テルアビブからは鉄道、タクシー、シェルート(乗合タクシー)でエルサレムまで行くことが可能です。人数が揃うまで待つため出発時間は読めませんが、格安で指定の場所まで連れて行ってくれるシェルートを利用するのがおすすめです。空港から約50分前後でエルサレムに到着します。

聖墳墓教会を訪れてみよう!
聖墳墓教会の観光情報まとめ、いかがでしたか?治安情報は常に最新のものを手に入れて細心の注意は必要ですが、キリスト教徒の方でもそうでなくても、神であるイエスの墓があり聖地とも言われている聖墳墓教会をぜひ一度訪れてみて、神聖な雰囲気を味わってみてください。
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