中国・龍門石窟を求めて!歴史・アクセス・観光の見どころをチェック!

中国・洛陽市にある龍門石窟は北魏時代に造営された仏像が見れる歴史的な観光スポットです。龍門石窟はいくつかの洞窟に分かれており、それぞれの洞窟にはそれぞれ違った見どころがあります。今回は龍門石窟の見どころやアクセス方法について詳しくご紹介します。

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目次

  1. 1龍門石窟とは?
  2. 2龍門石窟の歴史
  3. 3龍門石窟の見どころ1:古陽洞
  4. 4龍門石窟の見どころ2:賓陽中洞
  5. 5龍門石窟の見どころ3:賓陽北洞
  6. 6龍門石窟の見どころ4:賓陽南洞
  7. 7龍門石窟の見どころ5:蓮花洞
  8. 8龍門石窟の見どころ6:万仏洞
  9. 9龍門石窟の見どころ7:薬方洞
  10. 10龍門石窟の見どころ8:恵簡洞
  11. 11龍門石窟の見どころ9:禹王池
  12. 12龍門石窟の見どころ10:優填王像
  13. 13龍門石窟のアクセス方法
  14. 14龍門石窟で歴史を見学しよう

龍門石窟とは?

龍門石窟(りゅうもんせっくつ)とは、中国河南省洛陽市、伊河にある石窟寺院のことです。敦煌の莫高窟、大同の雲岡石窟と並び、龍門石窟は中国三大石窟の1つとして有名です。龍門石窟は仏像彫刻の美しさから、2000年にはユネスコの世界文化遺産に登録されました。今回は歴史的な龍門石窟の見どころについて詳しくご紹介します。

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龍門石窟の歴史

龍門石窟のある洛陽は、かつて後漢、北魏、武周の時代に都として栄えた名所です。北魏の皇帝と則天武后は仏教を重んじたため、洛陽に次々と仏教建築を造りました。龍門石窟は、そのうちの最も有名な仏教建築として有名なものです。龍門石窟は「古陽洞」、「賓陽洞」、「蓮花洞」、「万仏洞」など幾つかの洞に分かれています。

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龍門石窟の見どころ1:古陽洞

龍門石窟の古陽洞は竜門石窟の洞の中で最も早く造られた場所です。古陽洞の壁や天井には仏壇が1000以上彫刻され、石碑の題記がおよそ800あります。北魏時代には古陽洞は「石窟寺」と呼ばれており、古陽洞は後の命名といわれています。洞内の正壁の一仏二菩薩が観光での見どころです。

古陽洞の一仏二菩薩は長くて丸い顔つき、痩せた体つき、広い袈裟をし、胡坐の姿勢で鎮座しています。一仏二菩薩の周囲には侍従の菩薩が端坐し、頭に宝冠を被り、上品で美しい姿をしています。古陽洞の仏像彫刻は中国石窟の中で最も仏像の数の覆い石窟といわれ、当時の中国の彫刻様式を完璧に表しているといわれます。

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中国で有名な「竜門二十品」の造像記のうち、19品は古陽洞にあり、その字形には独特の美しさと迫力があり、国内外を問わず書道愛好者や観光客に愛されています。古陽洞にある竜門二十品は中国の書道芸術史上で重要な位置を占めており、現在は国宝に指定されています。

龍門石窟の見どころ2:賓陽中洞

賓陽中洞は竜門石窟の西山の北端にある観光名所です。賓陽中洞の側には賓陽南洞と賓陽北洞があり、合わせて「賓陽三洞」と呼ばれています。賓陽三洞の造営は500~523年まで、合わせて24年かかったといわれています。当時の宮廷の内乱により、賓陽南洞と賓陽北洞は未完のままで、賓陽中洞だけが完成されています。

賓陽中洞の仏像は過去世、現在世、未来世をイメージしているといわれます。賓陽中洞の正面には一仏二弟子二菩薩が鎮座しており、仏の釈迦牟尼は大きな袈裟を纏い、四層の衣を規則正しく身に着けています。表情は微笑んでおり、温かく親しみを与えているのが印象的です。

菩薩像は釈迦仏の両側に鎮座し、北魏時代の流行的な衣服を身に纏っています。賓陽中洞の一部の菩薩は頭部が盗難に遭い、現在は発見されて日本大阪市立美術館と東京国立博物館に保存されています。賓陽中洞にある皇帝礼仏図は北魏時代の権威を表し、鎧兜を来た将軍が先頭に立ち、皇帝が法服を着て冠を被っています。

龍門石窟の見どころ3:賓陽北洞

賓陽北洞は北魏時代・宣武帝のために造営された洞窟です。賓陽北洞の見どころは地面に描かれた蓮華図案と十神王の彫刻です。主像阿弥陀仏は丸い顔付きに丈夫な体をしており、威厳のある姿で鎮座しています。賓陽北洞の入口には天王像の彫刻があり、天王像の足元には2体の夜叉像が彫刻されています。

龍門石窟の見どころ4:賓陽南洞

賓陽南洞は宣武帝が母・文昭皇太後のために造営した石窟ですが、未完のままとなっています。賓陽南洞には北魏時代の彫刻が残されています。賓陽南洞の天井は崩れていますが、正面には一仏二弟子二菩薩が彫刻されています。仏像は胸を張って堂々と鎮座している姿が特徴的です。

龍門石窟の見どころ5:蓮花洞

蓮花洞は竜門石窟西山の中部にある石窟です。天井に大きな蓮の花の紋章があることから、蓮花洞と名付けられました。蓮花洞は北魏時代に天然の鍾乳洞を増築した場所で、ドーム型の石窟になっています。蓮の花の彫刻が美しく、観光の見どころとなっています。蓮の花は泥の中でも華を咲かすため、仏教では神聖な花と考えられています。

蓮の花の彫刻の両側には、「供養天人」と呼ばれる3体の仏像が鎮座しています。供養天人は頭に宝冠を被り、手に果物の皿を持ち、空を飛ぶ姿で描かれています。これは供養天人が人々に救いと幸福を与えるイメージを描いたものと考えられています。蓮花洞には他にも一立仏、左右に二弟子二菩薩の仏像が5体あります。

一立仏の主尊釈迦牟尼は蓮の花の上に立ち、大きな袈裟を身に纏っています。二弟子の彫刻のうち、迦葉頭像は非常に彫刻技術に優れた仏像であるといわれていますが、1930年代に盗難に遭い、海外に流失してしまいましたが、現在は発見されてフランスのギメ国立博物館に所蔵されています。

龍門石窟の見どころ6:万仏洞

万仏洞は龍門石窟のある竜門西山の中部の崖壁にある洞です。西暦680年に則天武后の功績を讃えるために造営されました。万仏洞の名前の由来は、洞内にある15000体の小座仏から名づけられました。万仏洞には一仏・二弟子・二菩薩・二天王・二力士・二獅子が鎮座しています。

万仏洞の主仏は頭に髻を結び、ふくよかな顔付きをしており、胡坐をかいて鎮座しています。万仏洞の仏像彫刻は世俗性を表しており、「皇帝は即ち仏である」ということを伝える意味がこめられています。万仏洞の全体で、大唐帝国時代の人々の位が表されており、歴史的な建造物として観光客も多く訪れるスポットです。

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万仏洞の仏像彫刻は全体的に組合わせた衣服、様々な玉飾りなど、豪華な衣装を身に纏った仏像が多いのが特徴です。万仏洞の仏像彫刻に携わったのは朝廷の女官と尼僧で、洞内も女性らしさが表れた造りになっています。京劇芸術大家の梅蘭芳は万仏洞の仏像彫刻に感銘を受け、京劇「洛神賦」を書き、名声を残しました。

龍門石窟の見どころ7:薬方洞

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薬方洞は唐代の薬方が140彫られていることから、薬方洞と名付けられました。薬方は内科、外科、神経科、婦人科、小児科などの薬方が残されており、「瘧(マラリア)は黄連を粉末にし、酒と混ぜて服用する」などの薬方が詳しく書かれています。記載された薬物の品種は173種にのぼるといわれています。

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薬方洞の記述から、中国の古代医学が相当高度なものであることが歴史的にも判明しました。薬方洞に書かれた薬方は民間でも採集できる薬物が使われており、薬方洞は民間の医療普及につながったと考えられています。薬方洞の薬方は日本にも伝来し、西暦984年に著作された「医心方」には薬方洞に書かれている薬方が収録されています。

龍門石窟の見どころ8:恵簡洞

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恵簡洞は龍門石窟がある竜門西山の中段にある洞窟です。恵簡洞は則天武后などの皇室のために造営された洞窟で、中には一仏・二弟子・二菩薩・二天王・二力士の9体が鎮座していました。現在恵簡洞に残っているのは弥勒、阿難の二菩薩のみとなっています。弥勒菩薩は髻を結び、ふくよかな顔に広い額が特徴的です。

龍門石窟の見どころ9:禹王池

禹王池は今から4000年前に治水工事をした際に自然に湧き出した歴史的な池で、一年中池の水温が25度~27度になっています。禹王池の中には藻類が水棲しており、綺麗な水であることが分かります。禹王池には石針という工具が立っており、池を開発する治水工事を行った際に使ったものといわれています。

龍門石窟の見どころ10:優填王像

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優填王像は龍門石窟のある竜門西山の敬善寺区に鎮座しています。優填王像は100体あり、全ての仏像の見た目が同じであることから、全て同じ彫像師によって作られたものと考えられています。優填王像は唐時代の仏僧がインドから持ち帰った仏像がモチーフになっており、優填王は釈迦の姿を拝見した王として知られています。

龍門石窟のアクセス方法

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観光での龍門石窟へのアクセスは、洛陽市街バスを使ってアクセスするのがおすすめです。洛陽市街からは「龍門石窟」行きの市内バスが何台か運行しています。洛陽の市街バスは直行バスではなく普通の路線バスなので、停留所に停車しながら最後に龍門石窟に停車します。「龍門石窟」行きの洛陽の市街バスに乗れば、30~40分ほどで到着します。

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龍門石窟へアクセスする洛陽の市街バスは、81番または53番、もしくは60番のバスに乗ります。終点の「龍門石窟」で下車すると、龍門石窟の石門近くに到着します。龍門石窟のバス停から龍門石窟入場ゲートまではお土産屋も並んでいるので、こちらでお土産を購入するのもおすすめです。

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龍門石窟で歴史を見学しよう

龍門石窟の見どころやアクセス方法についてご紹介しました。龍門石窟は北魏時代の仏像が残る貴重な歴史スポットでありながら、洛陽市街からもアクセスしやすい観光名所です。中国・洛陽を観光で訪れた際は、ぜひ歴史的な仏像が残る龍門石窟を訪れてみてください。

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この記事のライター
和泉渚沙