ホイアンのランタン祭りを徹底ガイド！観光の見どころ・開催場所・お土産は？

近年航空便が増えて距離が近くなったのがベトナムです。社会主義国家で飛行機が乗り入れているのは国営のものだけだったりして、飛行機は安くはありませんでした。しかし近年LCCが乗り入れたりすることにより、日本からもベトナムの大都市だけでなく地方の観光地近くの空港にも直行便が就航するようになりました。

そんな事情も相まって近年日本人観光客が一気に増えてきた場所がランタン祭りで有名な地方都市、ホイアンです。その始まりは16世紀にまでさかのぼるこの港町は、貿易港として繁栄してきました。ポルトガルやオランダとの貿易港としても有名ですし、また日本とも徳川家康の時代から国交がある街です。

またベトナム戦争でも破壊されなかったこの街は1999年に世界遺産に認定され、周辺のビーチリゾートの影響もあり、世界でも有数の観光地として多くの人々が訪れている見どころ満載の場所です。

ランタン祭りで有名なホイアンは世界有数観光スポットとして知られています。その証拠として、この場所はこれまで数々の観光地に関する賞を受賞しています。例えば最近でも、アメリカのテレビ局CNNがこのホイアンを世界で最もリラックスできる場所とし選んだ16の街の中に含んでいます。

他にもアメリカの有名な旅行雑誌のTravel+Leisure誌は、世界で最も魅力的な都市トップ15を選びこのホイアン市を8位にランク付けしました。この雑誌が評価したのは、風景、文化、料理、親しみやすさ、ショッピングサービスなどです。このランクはイタリアのローマ、トルコのイスタンブールよりも上の見どころ満載の場所です。

そんな魅力たっぷりのホイアンですが、特に人々を魅了しているのが、この場所で開催されるランタン祭りです。古都ホイアン全体を色とりどりのランタンが灯りをともしている光景はとっても幻想的です。世界中でもランタンが灯される都市は沢山ありますが、毎晩ランタンが灯されているのはおそらくこのホイアンだけでしょう。

ホイアンの街の夜は毎晩ランタンが灯っています。しかし特に旧暦での毎月14日の満月の夜にはランタン祭りが開催されています。この祭りはホイアンの旧市街全体で開催されていますが特ランタンが奇麗なのがホイアンのトゥボン川のアンホイ橋の近辺でしょう。他にもTran Phu通り、Nguyen Thai Hoc通りなどのランタンもきれいです。

このランタン祭りがある夜は、街中の明かりがランタン以外全部消されます。街全体が普段より暗くなり、この雰囲気が多くの人を引き付けています。もちろんイベントなどもあり、トゥボン川の広場では満月を祝う踊りや演奏が行われていますし、ナイトマーケットに出店しているお店の数も普段より多くなりランタン祭りの日は街全体がにぎやかになります。

ホイアンのランタン祭りの起源は17世紀です。そのころはベトナム中部の貿易都市として栄えていました。そのころ日本は江戸時代でしたが、すでに日本との貿易もあり日本人街もあったようです。一説にはこの場所のランタンは日本人がその当時持ってきた提灯だともいわれています。

ホイアンのランタン祭りが開催されるのは旧暦でいうところの毎月14日の夜です。この日は満月の夜になるので、毎月のランタン祭りが美しい理由の一つです。旧暦つまり、月をもとにした暦は太陽をもとにした西暦の月とは多少違ってきます。観光情報などには月ごとのランタン祭りの日が掲載されています。参考になさってください。

お話しした通り、ランタン祭りといっても、日本のお祭りのお神輿行列などのような特別な行事があるわけではありません。むしろこの幻想的な風景を思い思いの方法で静かに楽しむのがこのランタン祭りの楽しみ方です。おすすめの見どころのいくつかをご紹介したいと思います。

ホイアンのランタン祭りは世界でもとっても有名です。いまでは日本をはじめとして世界中から観光客が訪れます。祭りの夜は大勢の観光客でごった返しています。それでおすすめの楽しみ方の一つが、景色の良いレストランで静かにランタンを眺めながらディナーを楽しむことでしょう。

そんなホイアンのランタン祭りで静かにディナーを楽しむためのおすすめ場所は、Morning GloryとThe Chef Restaurantです。特に祭りの夜は混みあうので事前に予約することをおすすめします。滞在しているホテルスタッフに頼んで席の予約をしてもらうといいでしょう。午後6時を過ぎると店が混みだしますので、それまでには入店することをおすすめします。

世界中の有名な美しい都市にはきれいな川が流れています。このホイアンも同様にトゥボン川というきれいな川が流れています。川面に映るランタンがとても美しい光景です。そのトゥボン川の手漕ぎ船に乗ってホイアンの夜の街並みを観光できます。料金は20万ドンから30万ドンということで日本円にすると1000円から1500円ほどになります。

灯篭流しの習慣も日本と同じようにこのホイアンにもあります。特にランタン祭りの夜はこの灯篭を流す人も多いのでトゥボン川を流れる灯篭を眺めるのもランタン祭りの楽しみ方の一つです。また川沿いまで行けば自分で灯篭を購入して地元の人と一緒に流すことができます。1つ1万どんから2万ドンということですから日本円で100円から150円くらいです。

世界有数の観光都市として政府も力を入れている場所なので、このホイアンは治安が良い街です。しかしランタン祭りの夜は人込みを利用したスリが出没することがあります。所持品、特にスマホ、財布などは十分に注意するほうがいいでしょう。スリに合ったらせっかくのランタン祭りの思い出が台無しです。

世界でも屈指の観光都市として成長を続けているホイアンはお土産物屋さんもいっぱいです。ベトナムの他の都市では手に入らないホイアン独自のお土産もこの場所にはたくさんあります。そんなホイアンのランタン祭りを旅行で訪れた人たちに人気のあるおすすめのお土産をいくつかご紹介したいと思います。まずはホイアン限定のおすすめお土産をご覧ください。

ホイアンといえばまずはランタンでしょう。大きいランタンなどはちょっとかさばりますが、それでもホイアンらしいということで購入して帰る方も大勢いらっしゃいます。お土産用のランタンはホイアン市内の各所で購入できます。

大きさにもよりますがランタンの値段は日本円で大体500円から2000円くらいが相場です。お店に行くととてもきれいなので写真を撮りたいものです。写真NGのお店もあるのでまずはお店の人に尋ねましょう。

こちらは自分用のお土産としておすすめです。豊富な種類の生地がお店に置いてあります。まずは生地を選びそのあとはデザインを選びます。お店の中にあるマネキンに着せてある服をデザインとして指定できます。早いお店の中には午前に注文しておけば、ホイアンの街を一回りした後に、夕方ごろには出来上がっているというお店もあります。

オーダーメイドのスーツを作ってくれるお店もあります。ジャケットとパンツで約20000円ほどで作ることができます。

ホイアンは革製品が有名な街でもあります。女性もののバッグや財布、またサンダルのオーダーメイドをしてくれるお店もあります。お店によって値段は違いますがトートバッグだと4000円くらい、リュックで7500円くらいで購入できます。オーダーサンダルは2500円、オーダーの革靴は5000円くらいです。

古代からの通商都市のホイアンの名産はシルクです。蚕の養殖がおこなわれているこのホイアンでは上質なシルクがとても安く手に入ります。これがホイアンに数多くのテイラーがある証拠です。

おすすめのシルク製品の店の中には養蚕の様子から実際にシルクができるまでを見学できる施設を持っているものもあります。中には日本語のガイドもあるので安心です。

色とりどりの上質なシルク製品が安価で購入できます。シルクのスカーフだと約1000円から3000円ほどで購入することができます。

以前はホイアンに行くにはホーチミンやハノイといった大都市を経由する必要がありましたが、いまはダナンから直通便も出ていて大都市に行かずにホイアンを訪れる人も多くいます。なのでこのホイアンでベトナムの定番のお土産を購入したいと思う方も多いはずです。そんな方のためにホイアンで購入できるベトナムの定番土産をご紹介します。

実はベトナムはコーヒー大国です。世界第二位の生産量を誇っています。たしかに毎朝カフェでベトナムコーヒーを飲む姿をあちこちで見かけます。

このホイアンで売っているコーヒーは豆自体はベトナムの有名産地から取り寄せてこのホイアンで焙煎したコーヒーが売られています。独特の香りがあるベトナムコーヒーは人気のおすすめベトナムのお土産です。

豆でも粉でもどちらでも購入できます。相場は1パック750円前後になります。コーヒー好きの方にぴったりのお土産です。

中国の文化が色濃く残るこのホイアンでは中国文化のお茶も購入することができます。ハーブティーや日本ではなかなかないフルーツティーなどもこのホイアンで購入することができます。中にはカフェも併設してあるお茶屋さんもあります。ホイアン市の観光はほとんどが徒歩でしょうからちょっと一休みしながらお土産を散策するのもいいでしょう。

ランタン祭りのあるホイアン旧市街は黄色い壁が印象深いとっても素敵な街並みです。日本の京都のようにこの町の中のあちこちに印象深い建物があります。それぞれの建物の歴史や背景を知っておけば観光も一層楽しくなります。そんなホイアン旧市街の中でおすすめの見どころ観光スポットをいくつかご紹介したいと思います。

ランタン祭りが開催されるホイアン市内にはその歴史的価値故に保存されている建物もたくさんあります。その一つがタンキーの家です。200年前に広東省からやってきた中国人によって建てられた建物で香辛料の貿易で成功した華僑の家です。特に内部の美しさが評価されています。建築的にも独特の特徴があり、日本、中国、ベトナム、ヨーロッパのテイストが各所にちりばめられています。

そして何よりも有名な見どころがホイアンのシンボルといわれている日本橋です。これは17世紀の初めにこの地を貿易のために訪れた日本人が、ベトナム人や中国人たちと共同で建設したといわれている橋です。この橋の近くに日本人街や中国人街があったとされています。ホイアンと日本の交流を証明する貴重な見どころです。

その日本橋を渡ったところにある見どころがフーンフンの家として知られている建物です。200年ほど前に建てられたこの木造建築は貿易商人の家として建てられました。今でも人が住む家です。柱は中国風、壁はベトナム風、屋根は日本風です。

2階の床の一部は取り外し可能な格子になっています。これは洪水が多いこの地にぴったりの構造です。洪水で1階に水が来たら荷物をすぐに2階に上げることができます。

このホイアンでは井戸はかつては貴重な生産物でした。かつて貿易港として栄えたこのホイアンですが最初の輸出品は驚くことに水だったという記録が残っています。ホイアンが開港した当時ここに住んでいてチャム人達は真水を掘り当てるのが上手だったとか。特に長い航海を行う船にとって真水は貴重品です。そんな背景もあり貴重な貿易品になったようです。

その中でも有名なのがバーレー井戸です。ホイアンの中心部のさらに路地を奥深く入ったところにある井戸です。いまでも地元の人達に愛されている貴重な水源で、午前中には水を運ぶ人たちの姿を見ることができます。この地の名物料理、カオラウやホワイトローズが生まれたのはこの井戸の名水があったからだともいわれています。

世界有数の観光都市ホイアンにはおすすめのグルメスポットもいっぱいです。西洋料理からベトナム料理、東南アジア料理に中華料理と世界各国の料理を楽しむことができます。とくにホイアン観光は沢山の距離を歩くのでこのグルメスポットを確認しておくことは大事です。そんなホイアンのグルメスポットをいくつかご紹介します。

ベトナムでは欠かすことのできない朝の味が、ベトナムの麺のフォーです。ベトナム人をはじめとして東南アジアの多くの国では朝食を家で食べる習慣がないことが多いようです。このベトナムでも朝起きて街を散策するとかぐわしい香りが漂ってきます。そんなフォーのおすすめがこのレストランです。

地元の人ばかりのお店だと入ってあれこれ訪ねることに気兼ねしてしまいますが、このお店なら大丈夫です。外国人が多くいますし、店主もとっても優しく丁寧にメニューを説明してくれます。

ベトナムの定番朝ご飯フォーを食べるなら、このお店がおすすめです。朝は5時過ぎにはオープンしています。朝早くでも大丈夫です。

観光チケットとはホイアンの主要な観光スポットを訪れるときに必要なチケットです。チケット料金はホイアン市の維持のために使用されています。いわば観光税のようなものかもしれません。このチケットは5枚がセットになっていて1セットが600円くらいです。5枚セットなので6カ所回るには2セット購入する必要があります。

このチケットの購入場所はホイアン旧市街の入口にある総合チケット売り場で購入できます。7時30分から21時30までが営業時間です。

ベトナムは南北に長く伸びた地形で北部と南部では気候が大きく違います。中部にあたるこのホイアンは高温多湿で雨が多いのが特徴です。ですからベストシーズンは乾季にあたる3月から7月ごろでしょう。街歩き楽しむには一番いい季節です。

またホイアンを訪れる観光客の中には近くにビーチリゾートに滞在する人たちも多いです。ビーチリゾートを楽しむとしたら5月から7月ごろでしょう。10月に入ると雨や台風が多くなってきます。このホイアンの街も台風の影響で洪水などの被害に合うこともあります。

ランタン祭りのあるホイアン観光のための宿泊施設ですがホイアン旧市街の内側は世界遺産に指定されているためホテルはほとんどありません。あっても小さなホテルが数件あるだけです。そのうちの一つがビンフン・ヘリテージホテルです。ホイアンの趣に沿った外観をしているこのホテルは築200年の古民家を改装したホテルです。

ホイアン旧市街のど真ん中に立っており日本橋からたったの200メートルという好立地です。その分客室は全部で6室という隠れ家的ホテルです。もちろんプールなどもありません。しかし部屋が広いのが特徴で、快適な滞在を約束してくれるでしょう。朝から晩までホイアンの雰囲気に浸りたい方にはおすすめのホテルです。

ランタン祭りのあるホイアン旧市街周辺にはホテルがたくさんあります。ブールがついたリゾートホテルや5つ星のリゾートホテルから1泊1000円程度の安いホテルまで様々です。空港のある街ダナンに宿をとってそこからタクシーで日帰り観光をするという方も多いです。静かなホイアンに時間をかけるか、ビーチリゾートの合間に訪れるか、目的によってホテルは変わってくるでしょう。

日本からランタン祭りのあるホイアンを訪れるための最短ルートは、日本からダナンへの直行便を利用して行くことです。日本からダナンまでは直行便が出ています。成田空港からベトナム航空と全日空の共同運航便で時間は5時間から6時間ほどです。これくらいなら飛行機に乗って機内食を食べて一眠りしたらあっという間についてしまう時間でしょう。

ダナンからランタン祭りのあるホイアンまではちょっとあります。おすすめの行き方はタクシーです。良いタクシーの選び方として、まずはタクシーの車体に会社の名前があるかを確認しましょう。いわゆる白タクでメーターがついているものがあります。これは大事なポイントです。またメーターの横に運転手の写真と名前が書いてあるかを確認しましょう。

しかし今ではGrabやUberなどのアプリを使って配車してくれるサービスがベトナムでもあります。これなら値段の交渉をする必要もないので安心です。口コミ情報によるとGrabを使って約40分くらい、料金は1500円程度だったようです。

日本からダナンまでの行き方ですが、ベトナムの大都市のホーチミンやハノイなどを経由してくるという方法もあります。この方法だと時間がかかりますが比較的安い値段でダナンまで行くことができます。またついでにハノイやホーチミンというベトナムの都市を観光して回ることもできます。こちらもおすすめです。

ベトナム中部の産業の中心がこのダナンです。都市でもあり多数のビーチリゾートが立ちならぶリゾート地でもあります。このダナンの空港へは日本から直行便も来ておりこのダナンにホテルをとり、そこを拠点にしてランタン祭りに訪れる人たちも多いでしょう。美味しいレストランもたくさんの経済都市です。

歴史的文化だけでなく自然の恵みを楽しむことができるのがこのホイアンの魅力です。クアダイビーチは白くサラサラした砂が特徴のビーチです。その長いビーチはダナンにまで及んでいます。このビーチ周辺にも質の高いビーチリゾートホテルがたくさん並んでいます。他にもチャパ島、トゥボン川、陶器村など観光スポットは沢山あります。

ランタン祭りで有名なホイアンの魅力をお伝えしました。風光明媚なこの場所は静かさを求めてきた人たちにぴったりの観光地です。見どころ満載のこのホイアンはベトナムの中でもおすすめの場所です。日本からも近くアクセスも簡単。ベトナムは物価が安いので滞在費も他の観光地と比べると経済的な旅行ができます。このホイアン旅行を計画してみるといいでしょう。