スリランカの紅茶はどのブランドがおすすめ?お土産の人気商品や高級品まで!

スリランカは言わずと知れた紅茶の産地であり、紅茶といえばスリランカとさえ言われているほどだ。そんなスリランカにはたくさんの種類の紅茶がありブランドと言われる紅茶も多い。ここではおすすめのブランドやお土産にいいおすすめの紅茶などを詳しく紹介する。

スリランカの紅茶はどのブランドがおすすめ?お土産の人気商品や高級品まで!のイメージ

目次

  1. 1スリランカの紅茶とは
  2. 2スリランカの紅茶の歴史
  3. 3スリランカの紅茶の産地は
  4. 4スリランカの紅茶のおすすめブランド
  5. 5スリランカの紅茶のブランド1:ウバ
  6. 6スリランカの紅茶のブランド2:ディンブラ
  7. 7スリランカの紅茶のブランド3:ヌワラエリア
  8. 8スリランカの紅茶のブランド4:キャンディー
  9. 9スリランカの紅茶のブランド5:ルフナ
  10. 10スリランカのブランド紅茶会社
  11. 11スリランカの「紅茶列車」
  12. 12ホテルでスリランカの紅茶を
  13. 13カフェでスリランカの紅茶を
  14. 14お土産のスリランカの紅茶は何がいい
  15. 15スリランカの紅茶は最高

スリランカの紅茶とは

いまや紅茶といえば「セイロンティー」といわれるほどスリランカの紅茶が世界中で大人気である。このスリランカの紅茶にはたくさんの種類があるのを知っていただろうか。

スリランカの紅茶の中には世界の3大銘茶といわれる紅茶もあり、スリランカの紅茶には高級ブランド品も多い。どんなブランドの紅茶があるのか、これからじっくりスリランカ紅茶の旅に出かけよう。

スリランカの紅茶の歴史

スリランカという国はその昔イギリスの植民地であったのだが、1948年に「セイロン」として独立し、1978年「スリランカ民主社会主義共和国」という国名になったのである。

いまでは世界第2位の紅茶の生産国で輸出に至っては世界第1位のスリランカであるが、実はスリランカは元々紅茶の生産地ではなかったのである。

時をさかのぼればイギリスの植民地時代に至る。その当時はこのスリランカである「セイロン島」ではコーヒーの栽培がなされていたのである。それがどうして紅茶の巨大生産地になったのであろうか。

コーヒー栽培から紅茶栽培へ

それは1870年代の害虫の大発生によってコーヒーの樹が大打撃を被ってコーヒーの生産が壊滅的となった。この当時イギリスはインドで紅茶の生産で成功を収め新たな生産地を探していた。そこでスリランカであるこのセイロン島に紅茶の樹を植え始めたのだ。

コーヒーの樹に代わって紅茶の樹がセイロン島に広まっていった。スリランカであるセイロン島は紅茶の生産に向く気候であったため今ではセイロン島全土に広がり、特に山岳地帯の紅茶は香味が優れていて高級とされ山のほとんどは紅茶の樹が栽培されているのだ。

スリランカの紅茶の産地は

面積的には北海道の8割ほどの国土のスリランカである。そのスリランカ「セイロン島」全土に栽培されている紅茶の茶葉であるが、標高によって3つの紅茶生産地に区分される。紅茶の茶葉の品質が標高が上がるに従って高級となっていくのである。

スリランカの中央に大きな山脈が走り、その東と西では紅茶の茶葉の収穫時期もずれていて味の特徴も違って来るようである。細かく種類を区分すれば複雑なので、まずは生産地別の大まかな特徴を紹介しよう。

ハイグロウンティー産地

「ハイグロウンティー産地」とは標高1200m以上の高地にある茶園のことを指す。セイロン島の中央部の山岳地帯が地域だ。涼しい環境が紅茶には最適地で高級といわれる由縁である。

涼しい環境ではあるが、日中の日差しは強く昼夜の温度差が大きく霧の発生もたびたび起きるほどだ。このような環境が高品質の茶葉の種類を育てているようで、スリランカの「セイロンティー」の中ではこの産地の紅茶が最高級品となっているのである。

ミディアムグロウンティー産地

「ミディアムグロウンティー産地」とは標高600mから1200mまでの中地の茶園を指す。広く切り開いた丘陵地でプランテーション農法で栽培されている。

この「ミディアムグロウンティー産地」で育った茶葉はクセがなく昔ながらのオーソドックスな紅茶の風味である。いい意味で誰にでも受け入れやすい紅茶のであろう。日本人にもこの地方の紅茶の種類がなじみ深く人気があるようである。

ロウグロウンティー産地

「ロウグロウンティー産地」とは標高600m以下の茶園のものを指す。代表的な場所としてはセイロン島の南端近くの平地のところでジャングルを開拓して造られたところ。2エーカー(約2450坪)ほどの面積の茶畑で家族経営で栽培されているところが多い。

この産地の紅茶の種類は色が濃いのが特徴だ。味はクセがなく飲みやすいというところ。「ロウグロウンティー」の種類の紅茶は特にアラブ諸国で人気があるようだ。

スリランカの紅茶のおすすめブランド

世界中でスリランカの紅茶は好まれて飲まれているが、スリランカの紅茶の中でもブランドといわれるものが存在する。スリランカの茶葉は標高が高くなるほど最高級となり、ブランドと呼ばれる茶葉の種類は「ハイグロウンティー産地」からは3種類ある。その他の産地の茶葉のブランドやブランドの紅茶会社も紹介しよう。

スリランカの紅茶のブランド1:ウバ

世界3大銘茶の1つがスリランカのセイロンティーブランドの「ウバ」である。もちろん高級茶葉の採れる「ハイグロウンティー産地」の種類の紅茶だ。スリランカの中央山脈の東側に位置していて、旬の茶葉の収穫時期は7月から9月にかけてだ。

高級ブランドの「ウバ」の特徴は爽快な渋みが特徴である。渋みというと嫌な印象を持たれるかもしれないが、喉ごしの良い爽快な渋みというのは紅茶のプロから観ると高い評価なのである。そしてスッキリとした独特の香りも特徴で美味しい紅茶でおすすめだ。

スリランカの紅茶のブランド2:ディンブラ

高級ブランドの「ディンブラ」はスリランカ中央山脈の西側で採れる「ハイグロウンティー産地」の種類の紅茶である。こちらの旬の茶葉の収穫時期は1月から3月にかけてとなる。

高級ブランド「ディンブラ」はクセが少なくやさしい味で飲みやすいと人気だ。他の紅茶に比べタンニンの含有量が少なめで貧血気味の方でも安心して飲めるという健康志向の紅茶の種類でもある。ストレートでもミルクティーでも美味しい万能な紅茶でおすすめだ。

スリランカの紅茶のブランド3:ヌワラエリア

セイロン島の西側、避暑地ともなっているヌワラエリア地区で収穫されるハイグロウンティー産地の「ヌワラエリア」という紅茶はスリランカのなかで最も高い位置で収穫される高級ブランド紅茶。「ヌワラエリア」の種類の紅茶はデリケートな紅茶とされている。

高級ブランド「ヌワラエリア」という紅茶は香りがとても良く「セイロンティーのシャンパン」といわれる。淹れ方も注意しないと渋みを強く感じたりする場合がある。日本茶と似たようなところがありに日本人向けの紅茶といえる。飲み方は断然ストレートである。

スリランカの紅茶のブランド4:キャンディー

「ミディアムグロウンティー産地」からのブランドとして「キャンディー」の紅茶を紹介しておこう。こちらの紅茶はミディアムグロウンティー産地らしくクセがなくとても飲みやすいと人気があっておすすめである。

紅茶ブランド「キャンディー」は紅茶の渋みが苦手な方にはおすすめな紅茶だ。程よいコクに少ない渋みで飲み続けても飽きのこない紅茶の種類として人気上昇中。

スリランカの紅茶のブランド5:ルフナ

「ロウグロウンティー産地」からのブランド「ルフナ」を紹介しよう。スリランカのロウグロウンティー全般に個性がないといわれる紅茶の中では、比較的個性があるといわれているのが「ルフナ」という紅茶の種類である。ほんのりスモーキーな香りが特徴の紅茶。

ブランド紅茶の「ルフナ」という言葉はスリランカの南部から東部を指し、茶葉の旬はなくいつでも収穫できる紅茶なのである。この紅茶の飲み方はミルクティーにするのがおすすめだ。

スリランカのブランド紅茶会社

紅茶の茶葉のブランドを述べてきたが、スリランカにはこれらの茶葉をブレンドする紅茶ブランド会社も存在する。

日本人には、スリランカの茶葉のブランド名よりスリランカの紅茶のブランド会社の方が聞いたことが多いかもしれない。その中から3社を紹介しよう。

ムレスナティー社

紅茶のブランド会社の「ムレスナティー」を紹介しよう。実はここは天然植物香料をブレンドする「フレーバーティー」でも人気がある。

ここの紅茶ブレンドブラックティーとしては、食事中のストレートで飲みたいハイグロウンティー産地の「ビクトリアブレンドOP」とミルクティーで飲みたいミディアムグロウンティー産地の「ルールコンデラBOPF」がお土産としてもおすすめだ。

フレーバーティー

「フレーバーティー」について補足しておくと、紅茶にフレーバー(天然植物香料)を混ぜたものである。ローズやイチゴ、ブルーベリー、チェリーなどたくさんの種類がある。大体が欧米の好みのブレンドみたいだが日本向けの「フレーバーティー」もある。ブラックの紅茶もいいが「フレーバーティー」もお土産にはおすすめだ。

バシラーティー

気品あるパッケージデザインからしてギフトに最適でもある紅茶ブランド会社「バシラーティー」を紹介しよう。スリランカ本土に自社工場を設置し、茶葉の茶摘みから1ヶ月以内で製品化され茶葉本来の風味が損なわれない。

品質管理や衛生管理も徹底され、製品の袋にもジップロック付きのバウチを採用するなど密封保存に徹底している。最後の一杯まで美味しい紅茶が飲めることにこだわっているのだ。

ディルマ社

創業30年というところのスリランカの紅茶ブランド会社「ディルマ」であるが、今や世界90か国以上に愛される紅茶ブレンド会社となっている。

ここの紅茶は他国産茶葉を一切入れないスリランカの紅茶100%でブレンドしている。つまり「純セイロン産」にこだわっているのである。スリランカのホテルにはほとんど「ディルマ」の紅茶が使用されているほどスリランカではもっとも見かける紅茶である。

スリランカの「紅茶列車」

ブランドの紅茶の生産地が車窓から見られる「紅茶列車」なるものがスリランカにはある。茶葉のブランド名でもある「キャンディー」地区と「ヌワラエリア」地区を結ぶ列車のことを人々はこう言うのだ。

ここの沿線は文字通り紅茶畑が広がっているのである。ブランド紅茶の種類が多い「ミディアムグロウンティー産地」の茶葉から「ハイグロウンティー産地」の茶葉を目のあたりにすることが出来る列車で巡る旅はおすすめだ。

この沿線ではいろいろな紅茶の種類の工場見学もできる。特に高級ブランドの茶葉「ヌワラエリア」の生産工場の見学は大人気だ。ぜひスリランカのブランド紅茶の生産過程を見ていただきたい。

ヌワラエリアの工場見学

標高1800m、平均気温16度という涼しい「ヌワラエリア」地区を訪れる時は羽織るものが必要だ。工場見学はほぼ予約は要らなく適時に見学ツアーが始まる。

いくつかの工場見学場所があるが、工場内が見られて、紅茶づくりプロセスをガイドしてくれ、淹れたての紅茶が飲めるというもの。さらに、お土産の紅茶が買えて、併設の紅茶畑のなかを歩くことが出来るというのが共通点というところだ。

そんな中「午後の紅茶レモンティー」の茶葉を生産している工場を紹介しよう。ラベルにも「ヌワラエリア産茶葉」と表示してあるので今度手に取った時にみていただきたい。工場の名は「ペデロ・ティー・エステート」。親しみが沸くというものだ。

ホテルでスリランカの紅茶を

スリランカのホテルに宿泊すると、ほとんどのホテルでスリランカの紅茶がサービスされることだろう。その紅茶は「ディルマ社」のものが多いようである。飲んでみて気に入ったらなんという紅茶か確かめるといい。自分用のお土産や知人へのお土産に自分の舌で確かめたものを自信を持って買うことができる。ホテルの紅茶も侮れないのだ。

カフェでスリランカの紅茶を

首都コロンボなどスリランカの街の中にはカフェが多い。カフェでお気に入りの紅茶を見つけ出すのも旅の楽しみというものでお土産の参考にもなる。

中には紅茶会社が直営しているカフェもあり、ずらっと自社の紅茶の商品があり試飲もし放題だ。その中でブランド「ディルマ」の直営店「t-Lounge」を紹介しよう。

t-Lounge

「t-Lounge」はコロンボに2店舗とニゴンボに1店舗ある。店内は日本未発表「tシリーズ」を表現していてモダンな中にも木のぬくもりが感じられ落着く。

銘柄ごとに並べられたカウンターで店内飲食用やお土産用に紅茶の香りや色、テェスティングもできて納得の紅茶をチョイスしよう。40種類以上もあるから店員と相談しながら選ぶことだ。

茶葉とティーバッグがあるからお土産の用途に応じて選ぶとよい。茶葉はお土産用に50gのものもあるから重宝だ。値段もかなり安価であるからこの「t-Lounge」でお土産は事済むかもしれない。

お土産のスリランカの紅茶は何がいい

スリランカのお土産はやはり紅茶が定番でありおすすめだ。そのお土産用の紅茶はどこで買えばいいかというと、紅茶工場やカフェ、お土産屋、空港などいろいろなところで紅茶は売ってはいるのである。

紅茶のお土産もバラマキ用のティーバッグでいいという方はスーパーマーケットで買うことがおすすめだ。地元客も買うことからスリランカでもっとも安価で買えるからである。

紅茶好きの知人などへのお土産にはブランド紅茶直営のカフェがいい。自分の好みの紅茶をお土産にしてみよう。もちろん自分用のお土産用も確保しておくように。どうも他のところは観光客価格で高価になるようであるから注意することである。

最後の手段は空港のお土産店である。スーパーマーケットには及ばないがそれほど高くなく買える。日本でも名の知れたブランド「ディルマ」が無難なところだろう。

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スリランカの紅茶は最高

スリランカは紅茶の宝庫だといえる。北海道にも満たないこの小さなセイロン島の中で最高級の紅茶の種類からクセのない飲みやすいパブリックな紅茶の種類まで実に30種類以上もの紅茶が存在するのだ。スリランカで全ての紅茶を堪能できるといっても過言ではない。これはスリランカに行って紅茶のブランドを飲み干してみなくてはなるまい。

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この記事のライター
納谷 稔