2018年10月29日公開
2018年10月29日更新
ジェフリー・バワはスリランカの有名建築家!絶景ホテル&デザインまとめ!
スリランカを代表する建築家として知られるジェフリー・バワ。大自然の風景と融合したラグジュアリーなリゾートホテルは、スリランカを旅する人の憧れです。今回は、ジェフリー・バワの建築作品の中から、理想郷とされたルヌガンガや代表的なリゾートホテルをご紹介致します。

目次
- 1スリランカの天才建築家「ジェフリー・バワ」の世界!
- 2スリランカってどんな国?
- 3スリランカへのアクセス方法
- 4スリランカが生んだ建築家「ジェフリー・バワ」とは?
- 5ジェフリー・バワのルーツはルヌガンガ
- 6ジェフリー・バワの建築作品の特徴は?
- 7ジェフリー・バワの建築作品はチャータータクシーで回ろう
- 8ジェフリー・バワの建築作品1:ヘリタンス・ガンダラマ
- 9ジェフリー・バワの建築作品2:ザ・ブルー・ウォーター
- 10ジェフリー・バワの建築作品3:ジェットウィング・ライトハウス
- 11ジェフリー・バワの建築作品4:ジェットゥイング・ラグーン
- 12ジェフリー・バワの建築作品5:シーマ・マラカヤ寺院
- 13ジェフリー・バワの建築作品6:スリランカ国会議事堂
- 14ジェフリー・バワの建築作品7:ヘリタンス・アフンガッラ
- 15スリランカでジェフリー・バワの建築作品に宿泊しよう!
スリランカの天才建築家「ジェフリー・バワ」の世界!
東南アジア全域に影響を与えた20世紀を代表するスリランカの建築家「ジェフリー・バワ」。どこまでも無限に繰り返される水と回廊のリゾートは、世界で最も泊まりたいホテルにも選ばれた名作です。
ジェフリー・バワの作品は、ホテルだけでなく、大学や国会議事堂など国の施設などもあり、他にも、インドやシンガポール、さらにはバリ島にもカフェなどを建築しています。
今回は、ジェフリー・バワの建築のルーツとなった理想郷「ルヌガンガ」を始め、スリランカで観光したい建築数々や宿泊にもおすすめのリゾートホテルを厳選してご紹介します。
スリランカってどんな国?
ジェフリー・バワの作品についてご紹介していく前に、まずは、彼の生まれ故郷であるスリランカについて少しご紹介してみたいと思います。
インド洋に浮かぶ真珠と歌われるスリランカは、しずく型をした仏教の島。世界遺産にも認定されたシーギリヤロックを始め、数々の仏教遺跡があるスリランカは、世界中から観光客が訪れる人気スポットです。
スリランカの人口の約7割はシンハラ人で、仏教を信仰しています。残りの14%がヒンドゥー教、そして9%がイスラム教を信仰しています。
スリランカには、世界有数の国立公園があり、特に世界遺産に認定されている南部のヤーラ国立公園では、スリランカ象の他、野生のヒョウなども観察することができます。
古都キャンディと高原都市を結ぶスリランカ鉄道は、世界で最も美しい鉄道路線の一つと言われており、紅茶畑の中を走るレトロな列車の旅が、多くの観光客を魅了しています。
また、スリランカ南端の都市ゴールの周辺には、冬から春にかけてシロナガスクジラが回遊してくるため、ホエールウォッチングのスポットとしても人気です。スリランカには、海と山の大自然が広がっています。
スリランカへのアクセス方法
続いては、スリランカへのアクセス方法をご紹介します。日本の成田国際空港からは、スリランカの首都コロンボ「バンダラナイケ国際空港」へ就航する瓶が週4便ほど就航しています。
日本航空とスリランカ航空のコードシェア便で、出発は成田国際空港の第2ターミナルからです。日本からスリランカまでの所要時間は、行きが10時間帰りが約8時間となっています。スリランカと日本の時差は、3時間30分で、日本が10:30の時、スリランカは7:00です。
格安航空を利用してスリランカへ行く場合は、羽田、成田、または関西国際空港からなら、マレーシアのクアラルンプール経由でエアアジアを利用する便がおすすめです。
東京からマレーシアのクアラルンプールまでの所要時間は約7時間。クアラルンプールからスリランカまでの所要時間は3時間30分です。
クアラルンプールからスリランカまでの乗り継ぎ便は、他にも、格安航空のマリンドエア、タイ航空、マレーシア航空などの各社が就航しています。フライトチケットの価格は、エアアジアが最安で17500円前後です。
スリランカは、地図の上ではそれほど大きく見えませんが、実は日本の北海道の約8割ほどの広さがあり、道路交通網があまり発達していない関係で、南西部コロンボから北東部トリンコマリーまで行くには、陸路で8時間以上かかります。

スリランカが生んだ建築家「ジェフリー・バワ」とは?
スリランカの基本情報も押さえたところで、いよいよ本記事のテーマ「ジェフリー・バワ」についてご紹介してみたいと思います。1919年スリランカのコロンボで誕生したジェフリー・マニング・バワ(Geoffrey Bawa)は、東南アジアに置けるモダニズム建築の魁となった人物です。
イギリス人とスリランカ・ムスリムのクオーターとして裕福な家庭に生まれたジェフリー・バワは、19歳でイギリスのケンブリッジ大学に入学し、法学部を卒業します。スリランカに戻ってからは、弁護士として活躍していました。
その後、2年に渡ってヨーロッパ各地などを放浪する旅に出た後、ジェフリー・バワは建築家への道をめざし、再度イギリスへ留学して建築について一から学びます。
ジェフリー・バワが建築家としてのキャリアをスタートさせたのは38歳の時で、そこから40年間に渡って、数々の建築作品を手がけます。特に、彼の理想郷として作られたルヌガンガや、スリランカ国会議事堂は有名な建物で、今でも代表作品として多くの人々が訪れます。
この他にも、バワが手がけた建築物には、ルヌフ大学やパラダイス・ロード・ザ・ギャラリーカフェなどがあります。
中年の作品として知られる「ヘリタンス・アフンガッラ」や後年の名作「ヘリタンス・ガンダラマ」は、海や森の自然と融合しているバワの建築スタイルを完成させた豪華なリゾートホテルとなっています。
ジェフリー・バワのルーツはルヌガンガ
ジェフリー・バワが最初に建築を手がけるきっかけとなった作品は、彼がスリランカのコロンボから南に行った海沿いの街「ベトゥータ」に土地を購入して作った理想郷「ルヌガンガ」が始まりです。
未完成の理想郷として知られる「ルヌガンガ」には、イタリアのルネサンスとイギリススタイルの庭園をスリランカの自然に溶け込ませた、美しい庭園もしつらえています。
デワダ湖畔に広がる6.1ヘクタールの巨大な敷地には、同性愛者であったバワが、どこまでも永遠に広がる「インフィニティ」をテーマに作り上げた開放的な空間が広がっています。
また、ベトゥータ郊外には、バワの兄でランドスケープ建築家であったベヴィス・バワがデザインした庭園なども残されています。ルヌガンガでは、観光客向けにガーデンツアーが催行されており、バワ建築の原点を見ることができます。
ルヌガンガはホテルとしてオープンしており、ジェフリー・バワが実際に使っていた仕事場などに宿泊することも可能です。室内には、バワが手がけた家具や美しい調度品の他、コンセプトの異なる6つのインテリアを楽しめます。
ルヌガンガでは、事前予約をしておけば、ガーデンツアーの後に、ジェフリー・バワのお気に入りだったというスリランカ・カレーも楽しめるようです。
ジェフリー・バワの建築作品の特徴は?
ジェフリー・バワが死に至るその日まで、手を入れつづけた理想郷「ルヌガンガ」。そこから見られるバワ建築の特徴は、その土地が持つ自然の魅力を最大限に生かし、自然と建築物が一体化することをコンセプトにしています。
シンガポールを代表するマリーナ・ベイサンズ・ホテルの象徴と言えば「インフィニティ・プール」ですが、実は、この建築技法はジェフリー・バワが生み出したものです。
バワの建築作品は、光と影をうまく取り入れた空間や、曲線と直線が融合した滑らかなデザインなど、スリランカの風土や文化を反映したデザインが特徴です。ホテルのロビーやレストランなど室内装飾や客室デザインにもこだわりがあり、バワがこだわり抜いたアーティスティックなインテリアが贅沢なリゾートを演出してくれます。
ジェフリー・バワの建築作品はチャータータクシーで回ろう
生誕地コロンボやルヌガンガのあるベトゥータなど、ジェフリー・バワの建築作品やホテルは、スリランカ全土に点在しています。
後年の代表作と言われるヘリタンス・ガンダラマは、スリランカで最も有名な観光スポット「シーギリヤロック」を望むダンブッラに位置しています。
スリランカでは、公共交通機関も発達していないため、ジェフリー・バワの建築作品を巡るなら、チャータータクシーを利用するのがおすすめです。スリランカでは、タクシードライバー専用の宿が、チャーター者の宿泊ホテルに設けられているため、宿泊しながら各地をタクシーで旅することができます。
ジェフリー・バワの建築作品1:ヘリタンス・ガンダラマ
スリランカが生んだ国民的英雄ジェフリー・バワ。ここからは、彼が生み出したトロピカル建築の代表作品を見ていきたいと思います。
まず、最初にご紹介するのは、世界の絶景ホテルとして知られる「ヘリタンス・ガンダラマ」。スリランカの世界遺産「シーギリヤロック」を望む、長さ1kmの巨大なホテルは、密林と建築物が一体化したリゾートホテル。
ヘリタンス・ガンダラマの宿泊料金は、安い時でも1泊2万3000円ほどからとなっており、ラグジュアリーで解放感あふれる高級リゾートは、世界中のツーリストの憧れのホテルと言われています。
ジェフリー・バワが1994年に建築したヘリタンス・ガンダラマには、ルヌガンガと同じく、ダンブッラのジャングルや平野を借景に取り入れた、野趣あふれる庭園が広がっています。
夏のエレファント・ギャザリングのシーズンには、ホテルから遠くに、スリランカ象の姿を見ることもでき、まさに、自然と建築物が渾然一体となった素晴らしい景観が楽しめる贅沢なホテルとなっています。
それぞれの客室には、広いガラス窓が設置されており、木材などを使った曲線が美しいロビーの装飾なども見どころの一つとなっています。遠くの湖と一体化する元祖「インフィニティ・プール」があり、親子連れでのんびりステイするにもおすすめのリゾートです。
ジェフリー・バワの建築作品2:ザ・ブルー・ウォーター
続いてご紹介するジェフリー・バワの建築作品は、スリランカ西海岸に位置する「ザ・ブルーウォーター」。コロンボの南35kmの地点にあるこちらのリゾートホテルは、ワドゥワタウンに位置しています。
ジェフリー・バワ最後の作品としても知られるザ・ブルーウォーター。水のヤシの木が織りなす開放的な空間が素敵なこちらのリゾートホテルでは、コンチネンタルとスリランカスタイルの両方の朝食も楽しめます。
その名の通り、青い海が目の前に広がるリゾートは、大人のカップルで泊まるのにおすすめの静かなホテルです。
ジェフリー・バワの建築作品3:ジェットウィング・ライトハウス
続いてご紹介するジェフリー・バワの建築作品は、旧市街がスリランカの世界遺産に認定されているゴールにある「ジェットウィング・ライトハウス」。インド洋まで徒歩2分の距離にあるこちらのリゾートは、ゴール市街地から約2kmと観光にも便利なロケーション。
窓から見渡せる絵画のように美しいビーチの風景と、スパやレストランも完備した贅沢な空間は、ワンランク上の休日を楽しめる素敵なホテルです。
ジェフリー・バワの建築作品4:ジェットゥイング・ラグーン
続いてご紹介するジェフリー・バワの建築作品は、ネゴンボにあるリゾートホテル「ジェットウィング・ライトハウス」。
ソーラーパネルを利用した環境にもやさしいこちらのホテルには、長さ100mのプールと、スパ、レストランも完備しています。周辺には、ビーチとこのリゾートしかなく、のんびりゆったりホテルライフを満喫したい大人のカップルにおすすめのホテルです。
コロンボ国際空港から約16kmの地点にあり、入国時が夜になる場合は、各地への前泊やトランジットにもちょうどよいロケーションです。
ジェフリー・バワの建築作品5:シーマ・マラカヤ寺院
1978年に建築された「シーマ・マラカヤ寺院」は、ジェフリー・バワの代表的な作品として知られています。
ベイラ湖に浮かぶスリランカスタイルの屋根を備えたモダンな寺院は、トロピカル建築を体現した素晴らしい作品です。寺院内には、いくつもの仏像が安置されており、モダンな中にも寺院らしい静寂さや荘厳さが感じられる建物です。
ジェフリー・バワの建築作品6:スリランカ国会議事堂
続いてご紹介するジェフリー・バワの建築作品は、スリランカの首都スリジャヤワルダナプラコッテにある「国会議事堂」です。湖の上に浮かぶ国会議事堂の姿は、日本の平等院鳳凰堂を彷彿とさせる美しい建築物です。
国会議事堂の内部は、パスポートの提示が必要ですが、観光客も見学することが可能です。建物の内側から見るとまるでジャングルに囲まれているような雰囲気を味わえます。
また、天井の装飾に用いられているパーツは、ジェフリー・バワの母親が使っていたバッグのモチーフからインスピレーションを得たものだと言われています。バワの友人が設計したヤシの木をイメージした豪華絢爛なシャンデリアも見どころの一つです。
ジェフリー・バワの建築作品7:ヘリタンス・アフンガッラ
最後にご紹介するジェフリー・バワの建築作品は、1981年建てられた「ヘリタンス・アフンガッラ」。
伝説のインフィニティプールが生まれた5つ星ホテルは、ゴルフコースも完備したワールドクラスのサービスが味わえるラグジュアリーなホテルです。
スリランカでジェフリー・バワの建築作品に宿泊しよう!
スリランカが生んだ天才建築家「ジェフリー・バワ」の作品と、おすすめのリゾートホテルをご紹介致しました。
最後にご紹介した建築作品「ヘリタンス・アフンガッラ」からは、オーシャンビューの客室から、最高のサンセットも楽しめます。スリランカへ観光する際は、どこか一ヶ所で構いませんので、ぜひ、ジェフリー・バワの建築物にステイして、素晴らしい休暇をお過ごしください。
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